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2026年1月10日

MicrosoftがCopilot Checkoutを発表、Stripe・PayPal・Shopifyと連携しAI内で購入完結へ

目次
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この記事のポイント

  1. MicrosoftがNRF 2026でCopilot Checkoutを発表、AI会話内で購入まで完結可能に
  2. ChatGPT Instant Checkoutに続き、AIアシスタント経由の購買が本格化する転換点
  3. Shopify加盟店は自動登録、EC事業者は新たな販売チャネルとして早期対応が必要

MicrosoftがAI内決済機能を正式発表

2026年1月8日、Microsoftは米国で開催された小売業界最大のイベントNRF 2026において、「Copilot Checkout」を発表しました。

この機能により、ユーザーはCopilotとの会話中に商品を発見し、外部サイトに移動することなくその場で購入を完了できるようになります。決済基盤にはStripePayPal、Shopifyが採用されています。

米国のCopilot.comから順次提供が開始され、Urban Outfitters、Anthropologie、Ashley Furnitureなどの大手ブランドに加え、Etsyのセラーも参加しています。

背景と業界動向

Copilot Checkoutの発表は、AIアシスタントが「情報提供」から「取引完結」へと進化する大きな転換点を示しています。

2025年9月29日、OpenAIがChatGPTにInstant Checkout機能を導入し、Stripeとの連携でAI内購入を可能にしました。今回のMicrosoftの発表は、この流れを加速させるものです。

Microsoftによると、Copilotアプリの月間アクティブユーザーは1億人以上に達しています。さらにMicrosoft製品全体でAI機能を利用するユーザーは8億人を超えており、巨大な購買ポテンシャルを持つチャネルが誕生したことになります。

Copilot Checkoutの技術的な仕組み

Copilot Checkoutは、Stripeが共同開発した「Agentic Commerce Protocol(ACP)」というオープン規格を採用しています。

主な特徴:

  • 会話から購入への自然な遷移: ユーザーがCopilotで商品について会話していると、文脈に応じてStripe決済画面がチャット内に表示されます
  • Shared Payment Token: 購入者の決済情報を直接公開せず、トークン化して安全に処理する仕組みです
  • 加盟店がMerchant of Record: 決済の責任主体は加盟店のままであり、Microsoftは仲介役に徹します

Shopify加盟店は、オプトアウト期間後に自動的にCopilot Checkoutに登録されます。「Copilot Checkoutは、顧客を購買意欲から取引完了まで数秒で導くことができます」とShopifyのプロダクト担当VPであるMani Fazeli氏は述べています。

EC事業者への影響と活用法

Copilot Checkoutは、EC事業者に新たな販売チャネルをもたらします。

対応が必要なポイント:

  1. Shopify利用事業者: 自動登録されるため、オプトアウトしない限り参加可能です。商品データの整備と在庫連携の確認を推奨します

  2. 非Shopify事業者: Stripe経由での接続が可能ですが、ACPへの対応が必要になります。Stripe側の正式なガイドラインを待つのが賢明です

  3. 商品情報の最適化: AIが商品を推薦するため、構造化された商品データ(スペック、用途、対象ユーザーなど)の整備が重要になります

利用可能時期:

米国では2026年1月から順次展開中です。日本での提供時期は未発表ですが、Stripe・PayPal・Shopifyの日本展開を考えると、年内の対応も期待できます。

まとめ

MicrosoftのCopilot Checkout発表により、「AIエージェントが購買を代行する時代」が現実のものとなりました。

OpenAIのChatGPT Instant Checkoutに続き、MicrosoftもAI内決済に本格参入したことで、Google、Amazonを含む主要プレイヤーの動向にも注目が集まります。

EC事業者にとって重要なのは、従来の「検索→サイト訪問→購入」という導線に加え、「AI会話→その場で購入」という新しい購買パターンへの対応です。商品データの構造化、AI向けの情報整備を今から始めておくことが、この新チャネルでの競争優位につながります。