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2026年1月17日

EC・AIコマース ニュースダイジェスト(2026年1月18日)

目次
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この記事のポイント

  1. Microsoft Copilot Checkoutが登場、AIコマース4大陣営の競争構造が明確に
  2. Walmart EC責任者がUS事業統括に昇進、デジタルファースト戦略を加速
  3. 中古EC市場が大幅成長見込み、サステナビリティと節約志向が追い風

今日の注目ニュース

Microsoft Copilot Checkout登場、AIコマース4大陣営の競争構造が明確に

2026年1月8日、MicrosoftはCopilot Checkoutをローンチし、AIコマース(エージェンティックコマース)市場に本格参入した。PayPal、Shopify、Stripeを決済基盤として採用している。

これにより、AIコマース市場は4つの主要陣営による競争構造が明確になった。

注目すべきは、OpenAIの最大出資者であるMicrosoftが、独自のコマース基盤を構築している点だ。これはコマースが「パートナーに委託するには戦略的すぎる」領域であることを示している。

なお、OpenAI/StripeのAgentic Commerce Protocol(ACP)は2025年9月に発表済みで、Apache 2.0ライセンスのオープンソース規格として公開されている。Googleの独自規格UCPに対し、プラットフォームに依存しない設計が特徴だ。

EC事業者にとっては、どのプロトコルに対応すべきかという新たな課題が生じている。当面は「すべてに対応する」という選択肢が現実的になりそうだ。

企業動向・提携

Walmart、EC責任者David GugginaをUS事業統括に昇進

WalmartはEC(電子商取引)責任者のDavid Gugginaを米国事業全体の統括に昇進させた。

この人事は、Walmartがオンラインとオフラインの統合を一層加速させる意図を示している。EC出身の幹部がUS事業全体を率いることで、デジタルファーストの戦略がより浸透することが予想される。

Walmartの米国EC事業は近年急成長しており、特にオンライン注文・店舗受取(BOPIS)やマーケットプレイス事業が好調だ。今回の人事により、EC戦略が全社戦略の中核に位置づけられることになる。

Saks Fifth Avenue、高級百貨店モデルの転換期を迎える

高級百貨店Saks Fifth Avenueが、従来の百貨店モデルからの転換を迫られている。

かつて「ラグジュアリーの夢の劇場」と呼ばれた高級百貨店は、消費者行動の変化とブランドの直販戦略の拡大により、存在意義を問われている。一方で、Belmontやバル・ハーバーのような体験型リテールが台頭している。

高級ブランドが自社EC・直営店を強化する中、中間流通としての百貨店の役割は縮小傾向にある。Saksの動向は、高級小売セクター全体の構造変化を象徴している。

グローバルEC動向

中古EC市場、今後数年で大幅成長の見込み

中古品EC市場が今後数年で顕著な成長を遂げるとの予測レポートが発表された。

サステナビリティへの関心の高まり、物価上昇による節約志向、そしてCtoCプラットフォームの利便性向上が成長の主な要因だ。DepopやPoshmark、日本ではメルカリなどが市場を牽引している。

若年層を中心に「中古でも良いものを安く買う」という価値観が浸透しており、アパレルを中心にラグジュアリー、家電、家具など幅広いカテゴリで成長が見込まれる。

まとめ

本日は、MicrosoftのCopilot Checkout参入により、AIコマース市場の4大陣営(Google、OpenAI/Stripe、Microsoft、Perplexity)の競争構造が明確になった。

注目すべきポイント:

  • Microsoft参入の意味: OpenAIの最大出資者でありながら独自コマース基盤を構築。コマースは「戦略的すぎてパートナーに委託できない」領域
  • Walmartの動き: EC責任者のUS事業統括昇進は、オンライン・オフライン統合の加速を示唆
  • プロトコル分断: EC事業者は複数プロトコルへの対応を迫られる可能性

明日以降は、NRF 2026での各社発表と、EC事業者のプロトコル対応動向が注目される。