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AIが自社を別の会社と混同するのは、AIが参照するページの中に、自社と相手を見分ける手がかり(正式な名前・提供元・所在地・事業)が足りないか、ばらばらに書かれているからです。 社名が似ていることはきっかけにすぎず、自社で直せるのは、見分ける手がかりの側です。
この記事では、混同を4つの型に分け、それぞれがどのページから来やすいか、どう切り分けるか、何を直すかを説明します。私たちが ChatGPT と Gemini に600回聞いた答えでも、サービスに別の会社の名前を添えた答えが見つかりました。その実例も載せます。
AIが自社について間違える原因の全体と、各社の報告の窓口はAI・ChatGPTが自社の間違った情報を答えるときの原因と直し方に、AI検索対策の全体の地図はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)完全ガイドとAIO対策にまとめています。
この記事のポイント
- 混同は4つの型に分かれ、型ごとに出どころと直す場所が違う
- 名前ごとに同じ質問を何回か聞き、引用元をたどって型を決める
- 会社概要・表記・構造化データ・外のページで見分ける手がかりをそろえ、同じ条件で測り直す

AIが自社を別の会社と混同する4つの型
AIの答えで会社が取り違えられるとき、困りごとは次のような形で表れます。どれも、私たちのブログが Google の検索結果に表示された質問です(Search Console、2026年10月5〜11日)。
- AIが自社と同業の別会社を混同して答える。社名が似ているのが原因?
- AIの回答で、競合製品の機能がうちの製品名で説明されていた
- AIがうちのサービス名の読み方や正式表記を間違える
同じ「混同」でも、何と何が混ざったかで、出どころも直す場所も変わります。次の4つの型に分けて考えます。
| 型 | AIの答えに出る形 | 出どころになりやすいページ | まず直す場所 |
|---|---|---|---|
| 1. 似た社名・同名の別会社 | 別の会社の事業・所在地・代表者が、自社の説明に混ざる | 名前の近い会社の公式ページ、両社が並ぶまとめ記事、企業データベース | 会社概要に、所在地・事業・設立など見分ける手がかりを書く |
| 2. 旧社名・グループ会社 | 旧社名のまま紹介される。親会社と子会社の事業が混ざる | 社名を変える前のプレスリリース・取材記事・求人、グループ会社の一覧 | 沿革に旧社名と変えた日、会社ごとの紹介文 |
| 3. 製品名と社名 | サービスに別の会社の名前が付く。他社の製品の機能が自社の製品名で説明される | 複数のサービスを並べた比較記事、同じ言葉の製品名を使う他社のページ | サービスのページに、提供する会社と、できること |
| 4. 読み方・英語表記のゆれ | カタカナの読みや英語の綴りが違う。同じ会社が別の会社のように扱われる | 自社サイトの書き方の不統一、SNS・求人・配信サイトの企業ページ | 正式な表記と読みを決め、会社概要に書いてそろえる |
1. 似た社名・同名の別会社
社名で検索すると、名前の近い会社のページも検索結果に並びます。AIはその結果を参照して答えをつくるので、どのページがどの会社の話なのかがはっきりしないと、答えの中で2社の説明が混ざることがあります。
Google の検索結果の横に出るナレッジパネルでも、同じことが起きます。Google のヘルプは、ナレッジパネルに「同じ名前の別組織、または名前が似ている別組織のコンテンツ」が含まれている場合を、問い合わせの対象として挙げています。名前が近いだけで混ざりうるので、名前以外の手がかりを自社のページに書いておくことが大切です。
2. 旧社名・グループ会社
社名を変えたあとも、変える前の名前で書かれたページは、取材記事や求人、配信したプレスリリースとして残ります。新しい名前のページが少ないうちは、旧社名で紹介されたり、旧社名と新しい社名が別の会社として扱われたりします。社名変更のあとに見直すページの一覧は、社名変更・料金改定のあとのチェックリストにまとめています。
グループ会社では、親会社と子会社の名前が近く、グループ共通の紹介文を使い回していると、会社ごとの事業が混ざります。紹介文は会社ごとに書き分け、どの会社が何をしているかを、それぞれのページで言い切ります。
3. 製品名と社名
製品名が「〇〇診断」「〇〇クラウド」のような一般的な言葉だと、同じ名前を複数の会社が使っています。私たちの計測でも、「LLMO診断」という名前のサービスを、少なくとも3つの別の会社のものとして紹介した答えがありました。
複数のサービスを並べた比較記事も、取り違えの出どころになりやすいページです。似た説明が並ぶので、ある製品の機能が、隣の製品の名前で語られることがあります。私たちの計測では、Gemini が引用した上位60ページを回答の数で見ると、70%が比較記事でした(2026年10月12日)。比較の答えで自社が不利に書かれるときの見方は、ChatGPTの比較で自社が不利に書かれるときにまとめています。
4. 読み方・英語表記のゆれ
英語の社名にカタカナの読みが添えられるとき、AIが公式と違う読みを付けることがあります。私たちの計測では、ある会社の英語の社名に、Gemini が2通りのカタカナの読みを添えていました(14回答と1回答)。
英字とカタカナの書き方が混ざると、同じ会社が別の会社のように扱われることもあります。これはAIだけの話ではありません。私たちも、あるサービスが英字とカタカナの両方で書かれていることに気づかず、カタカナだけで書いた9回答を、いったん数え漏らしていました。数える側の名前の辞書にない書き方は、数えられません。
私たちの計測で見えた、会社とサービスの取り違え
私たちは2026年10月12日に、AIの計測や診断のサービスを探す相談を30問つくり、ChatGPTとGeminiに各10回ずつ、合わせて600回聞きました(クラウド上の仮想マシンのブラウザから送信、ログインしない画面)。答えの全文を残し、出てきたサービスの名前と、添えられた会社の名前を、私たちが公式のページで確かめた提供元と照らしました。
600回答
集めた答え
10回答
サービスに別の会社の名前を添えた(Gemini)
2回答
同じ答えの中で、正しい会社名も書いていた
Gemini の300回答のうち、少なくとも10回答で、サービスの名前に、提供元として別の会社の名前が添えられていました。4回答は実際に事業をしている別の会社の名前、6回答は私たちが実在を確かめられなかった会社名です。同じ取り違えが、別の質問の答えでくり返されたものもありました。ChatGPT の300回答では、同じ確かめ方で取り違えは見つかりませんでした。
10回答のうち2回答は、見出しでは別の会社の名前を添え、本文では正しい会社の名前を書いていました。答えの中で一度正しい名前が出ていても、別の場所で取り違えていることがあります。 確かめるときは、答えを最後まで読みます。
名前が1文字だけ違う、別々の会社の2つの計測サービスも、答えの中に出てきました。片方は ChatGPT の70回答に、もう片方は42回答(ChatGPT 33・Gemini 9)に出て、ChatGPT の2回答では同じ答えに両方が並びました。名前の近いサービスがある分野では、答えを読む人も、集計する側も、取り違えやすくなります。
私たちの会社も、取り違えられました。ホテルのAI対策を相談する質問への Gemini の1回答で、私たちは「Stellagent株式会社(Stella LLMO / 地域別AI推薦調査)」と紹介されました。紹介の中身は、地域ごとにAIがどのホテルをすすめるかを調べる単発の調査で、いま私たちが AI検索ドック として提供しているものです。ところが、添えられた名前の「Stella LLMO」は、AI検索ドック を出す前に、この名前で売り出そうとしてやめた呼び名でした。いまのサイトの文章にはなく、この答えの引用元3ページにも書かれていませんでした(2026年10月12日)。どこから来た名前なのかは、まだ分かっていません。
使うのをやめた名前も、答えに出てくる
一度使うのをやめた名前でも、AIの答えに出てくることがあります。しかも、引用元のページにそのまま書かれているとは限りません。今の名前と前の名前の関係を、公式サイトに書いておきます。
社名が似ているのが原因? 混同の切り分け方
社名が似ているかどうかは、自社では変えられません。切り分けで確かめるのは、名前が似ていることに加えて、見分ける手がかりが足りないのか、どこかのページに誤りが書かれているのか、です。
- 名前の一覧をつくる。 正式な社名(法人格を含む)、略称、英語表記、読み、旧社名、サービス名、グループ会社、名前の近い他社を書き出します
- 名前ごとに、同じ質問を何回か聞く。 「〇〇はどんな会社?」のような名前だけの質問と、「〇〇(所在地)の△△の会社」のように手がかりを足した質問、お客様がしそうな相談の形の質問を用意します。毎回新しい会話にして、ChatGPT・Gemini・Copilot、Google の AI Overviews(日本語の画面では「AIによる概要」)など、お客様が使うAIで聞きます
- 答えの全文と引用元を残す。 日時、AI、質問、答えの全文、引用元のURLを記録します
- 混ざった部分に印をつけ、4つの型のどれかを決める。 何が、どの会社のものと入れ替わったかを書き出します
- 引用元を開いて、混ざった記述を探す。 引用元に同じ記述があれば、そのページが出どころです
名前だけで聞くと混ざり、所在地や事業を足すと正しく答えるなら、名前が似ていることがきっかけで、見分ける手がかりが足りていない、という目安になります。手がかりを足しても混ざるなら、どこかのページの誤りか、取り違えた情報が多く出回っている可能性があります。
| 確かめた結果 | 考えられる出どころ | 直す場所 |
|---|---|---|
| 引用元に名前の近い会社のページがあり、その内容が自社の話として書かれた | 答えをつくるときに2社が混ざった | 自社のページに見分ける手がかりを足す |
| 引用元の比較記事・まとめ記事で、自社の説明が誤っている | そのページ | 運営者に修正を頼む |
| 自社サイトの中で、社名やサービス名の書き方がばらばら | 自社サイト | 表記をそろえる |
| 引用元に旧社名のページや、古いグループ会社の一覧がある | そのページ | 自社のページは直し、外のページは修正を頼む |
| 引用元のどこにも、混ざった記述がない | 学習の知識か、推測 | 正しい情報をはっきり書き、測り続ける |
1回だけ聞いた結果で決めないことも大切です。私たちの900回の答えでは、1回だけ聞いた結果は、10回聞いた割合と平均30ポイントずれました(2026年10月1日、ChatGPT・Gemini・Copilot)。何回聞けばよいかはAI検索対策の効果測定にまとめています。
AIの混同を直す5つのこと
型が決まったら、自社で直せるところから始めます。
- 会社概要に、名前の関係を1か所で書く
- サイトの中と自社の発信で、表記をそろえる
- 構造化データ(Organization)で、名前の関係を書く
- 外の主要なページの表記をそろえる
- ナレッジパネルを確かめる
1. 会社概要に、名前の関係を1か所で書く
会社概要のページを、名前の正本にします。どの名前が同じ会社を指し、どの名前が別のものかを、1か所で読めるようにします。
会社概要に書いておく名前と手がかり
- 法人格を含む正式な社名と、その読み(カタカナ)
- 英語表記と、ふだん使っている略称
- 旧社名と、社名を変えた日
- 提供しているサービスの名前と、自社が提供していること
- グループ会社の名前と、それぞれの関係
- 所在地・設立した年・事業の内容・公式サイトのURL
サービスのページにも、「〇〇は、△△(所在地)の□□株式会社が提供する、××向けのサービスです」のように、提供する会社をはっきり書きます。名前の近い会社の名前を出して「関係ありません」と打ち消すより、自社が何者かを書くほうが、間違った組み合わせを同じページに並べずにすみます。
旧社名は消さずに、沿革に「〇年〇月に△△から□□に社名を変更」と書いて残します。消してしまうと、外に残った旧社名のページと、いまの社名をつなぐ公式の記述がなくなります。
2. サイトの中と自社の発信で、表記をそろえる
正式な表記を1つ決め、ふだん使ってよい別の書き方(略称・英語表記)も決めます。そのうえで、次の場所の書き方をそろえます。
- ページのタイトル、ヘッダー、フッターの著作権表示
- お知らせ、プレスリリース、採用ページ
- PDFの資料、英語のページ
- SNSのプロフィール、メールの署名
読みを間違えられるときは、会社概要とサービスのページの初めに、読みをカタカナで書きます。英語の社名やサービス名は、読みが1通りに決まらないことがあるからです。
3. 構造化データ(Organization)で、名前の関係を書く
構造化データは、ページの内容を検索エンジンが読み取れる形で書いたものです。Google は、会社を表す Organization の構造化データを、ホームページか会社概要のページに置くことを勧めています。名前の関係に使うのは、次の項目です。
| 項目 | Google の説明 | 書くもの |
|---|---|---|
| name | 組織の名前 | ふだん使う社名 |
| legalName | 登記された正式名称(name と違う場合) | 法人格を含む正式な社名 |
| alternateName | 組織の通称として知られている別の名前 | 英語表記・略称 |
| url | 組織のウェブサイトのURL。組織を一意に識別するのに役立つ | 公式サイトのURL |
| sameAs | 組織の追加情報がある、別のサイトのページのURL | 公式SNSなどのプロフィールページのURL |
| address・foundingDate・description | 住所・設立日・説明 | 所在地・設立した日・事業の内容 |
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "サンプル",
"legalName": "サンプル株式会社",
"alternateName": ["Sample Inc.", "サンプル社"],
"url": "https://www.example.co.jp/",
"sameAs": [
"https://x.com/example",
"https://www.youtube.com/@example"
],
"foundingDate": "2015-04-01",
"description": "サンプル株式会社は、横浜市の会社で、中小企業向けの会計ソフトを提供しています。"
}
書くときは、次のことに気をつけます。
- sameAs には、URLを入れます。ID や番号の文字列は入れません
- 構造化データに書いた名前は、ページの本文にも書きます。Google は、ページに表示されている内容と一致させるよう求めています
- name と alternateName は、サイト名の構造化データ(WebSite)と同じものを使います
- Google の Organization の項目には、読み(ふりがな)の項目はありません。読みは本文に書きます
- 旧社名は、いまの通称ではないので、alternateName ではなく沿革の本文に書くのが分かりやすい、と私たちは考えています
構造化データは、名前の関係をはっきりさせる整理で、書けば混同が消えるものではありません。Google は、AI Overviews や AIモードに表示されるために、特別な構造化データは要らないと書いています。
AI 機能で表示されるために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません。また、特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません。
4. 外の主要なページの表記をそろえる
AIは、自社サイトだけでなく、ネット上の自社についてのページをまとめて参照して答えます。自社で直せる外のページから、表記をそろえます。
- Googleビジネスプロフィールの名前。Google のガイドラインは、店舗・ウェブサイト・ビジネスレターなどで一貫して使い、お客様に知られている実際の名前を使うよう求めています
- プレスリリースの配信サービスの企業ページ
- 求人サイト・採用媒体の企業ページ
- 公式SNSのプロフィール
比較記事・まとめ記事・取材記事など、自社では直せないページに誤りがあれば、運営者に修正を頼みます。頼むときは、URL・間違っている箇所・正しい情報・根拠の公式ページを書きます。正しい名前で紹介されるページを増やすやり方は、AIO対策にあります。
5. ナレッジパネルを確かめる
Google で自社の名前を検索し、検索結果の横にナレッジパネルが出るなら、中身を確かめます。
- 認証を受けられるナレッジパネルなら、下の「ナレッジパネルの認証を受ける」から認証を受け、フィードバックから事実の修正を提案します。提案には、正しい情報を確認できるページのリンクを添えます
- 同じ名前や似た名前の別の組織の内容が含まれている、間違ったウェブサイトが表示されている、といった場合は、Google への問い合わせが案内されています
- すべてのナレッジパネルが認証を受けられるわけではありません。受けられないうちは、フィードバックから提案を送ります
ナレッジパネルの情報が、AIの答えにどう使われるかは公表されていません。ただ、Google の検索結果で自社が別の組織と混ざっているなら、その検索を参照する答えでも混ざる可能性があると考えて、先に直しておきます。
出典
- 組織(Organization)の構造化データ(Google 検索セントラル、2026年9月12日更新)
- サイト名(Google 検索セントラル、2026年2月20日更新)
- 構造化データに関する一般的なガイドライン(Google 検索セントラル、2026年9月16日更新)
- AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル、2025年12月31日更新)
- sameAs(schema.org、2026年10月14日に確認)
- Google の認証を受ける(ナレッジパネル ヘルプ、2026年10月14日に確認)
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月14日に確認)
AIの各社にも、回答の下のボタンから誤りを報告できます。ただ、送れば直るとはどの会社も書いていません。窓口の一覧はAI・ChatGPTが自社の間違った情報を答えるときの原因と直し方の「AIの各社に報告する」の節にあります。
直したあとは、同じ条件で測り直す
直したら、最初に確かめたときと同じ名前・同じ質問・同じAI・同じ回数で聞き直します。条件を変えると、答えが変わっても、直したからなのか、毎回の揺れなのかが分かりません。
記録は、型ごとに「何回中何回、混ざったか」で残します。答えが変わるまでの期間は、どのAIの会社も公表していません。月に1回など時期を決めて測り続けると、新しい取り違えにも気づけます。定期的に見張るやり方とサービスの選び方は、AIの誤情報チェック・監視サービスの比較にまとめています。
直ったかどうかは、同じ条件で測って確かめる
社名が似た会社がある限り、混同がゼロになるとは言えません。同じ条件で測り続け、混ざる回数が減っているかで判断します。
AI検索ドックでの調べ方
私たちの AI検索ドック では、お客様がしそうな相談を30問つくり、ChatGPT・Gemini・Copilot に各10回ずつ、合わせて900回聞きます。答えの全文と引用元をすべて残し、出てきた会社やサービスの名前を、英字・カタカナ・略称の書き方の違いもまとめて数えます。
自社が別の会社と混ざっている答えや、サービスに別の会社の名前が付いた答えが見つかったときは、その答えと、出どころになっている引用元のページをレポートに載せます。この記事で紹介した10回答も、同じやり方で見つけたものです。答えの全文も納品するので、直したあとに同じ条件で測り直すときの比べる元になります。
よくある質問
社名が似ている会社があると、AIは必ず混同しますか?
必ずではありません。私たちの計測でも、同じAIに同じ質問をして、混ざる答えと混ざらない答えがありました。名前が似ていることはきっかけで、見分ける手がかり(所在地・事業・提供元)が自社のページに書かれているかで、混ざりやすさが変わります。
AIに「それは別の会社です」と伝えれば直りますか?
その会話の中では直ることがありますが、別の人が別の会話で聞けば、元の答えに戻ります。直すのは、AIが参照するページの側です。
構造化データの sameAs や alternateName を書けば、混同は直りますか?
名前の関係をはっきりさせる整理なので、書いておくとよいものの、それだけで直るとは言えません。Google は、AI機能に表示されるための特別な構造化データは要らないと書いています。会社概要の本文と、外のページの表記をそろえることとあわせて進めます。
サービス名の読み方を間違えられます。どうすればいいですか?
会社概要とサービスのページの初めに、読みをカタカナで書きます。Google の Organization の構造化データには読みの項目がないので、本文に書きます。SNSや配信サイトの企業ページでも、同じ読みを使います。
競合製品の機能が、自社の製品名で説明されていました。
複数のサービスを並べた比較記事が引用元になっていないかを確かめます。比較記事に誤りがあれば運営者に修正を頼み、自社のサービスのページには、できること・できないことと、提供する会社をはっきり書きます。
旧社名のページは消したほうがいいですか?
自社のページは消すより、沿革に社名を変えた日と新旧の名前を書いて残すほうが確実です。外に旧社名のページが残っていても、公式の記述でいまの社名とつながります。
ナレッジパネルに、別の会社の情報が出ています。
Google のヘルプでは、同じ名前や似た名前の別の組織の内容が含まれている場合、Google への問い合わせが案内されています。認証を受けられるナレッジパネルなら、認証を受けてフィードバックから修正を提案できます。
直すと、どれくらいで答えが変わりますか?
期間はどのAIの会社も公表していません。ページを直したら、同じ名前・同じ質問・同じAI・同じ回数で測り直し、混ざる回数が減ったかを確かめます。
何回聞けば、混同しているかどうか分かりますか?
1回では決めず、同じ質問を何回か聞きます。私たちの900回の答えでは、1回だけ聞いた結果は、10回聞いた割合と平均30ポイントずれました。
まとめ
AIが自社を別の会社と混同するのは、参照するページの中で、自社と相手を見分ける手がかりが足りないか、ばらばらだからです。型を分けて出どころを確かめ、見分ける手がかりを自社のページと外のページにそろえます。
- 名前の一覧をつくり、名前ごとに同じ質問を何回か聞く
- 答えの全文と引用元を残し、4つの型のどれかを決める
- 会社概要に、正式な社名・読み・英語表記・旧社名・サービスと提供会社を書く
- サイトの中、構造化データ、外のページで表記をそろえる
- ナレッジパネルを確かめ、同じ条件で測り直す
最初の一歩は、自社の正式な社名・略称・英語表記・読み・サービス名を書き出し、それぞれでAIに「どんな会社?」と聞いて、答えを残しておくことです。どの名前で混ざるかが分かれば、直す場所が決まります。


