
目次10
AIO対策とは、ChatGPT・Gemini・Copilot・GoogleのAI Overviewsなどに相談されたとき、自社の名前を挙げてもらい、正しく紹介してもらい、自社のページを根拠として示してもらうための対策です。AIOは AI Optimization(AI最適化)の略で、AI検索最適化とも呼ばれます。
「おすすめの〇〇は?」と聞かれたAIは、検索して、読み比べて、数社にしぼって答えます。その数社に入るかどうかで、お客様の目に触れるかどうかが決まります。
この記事では、AIが検索して答えるときの3つの動き「検索する・参照する・回答する」をもとに、何を目指し、どの順で手を打ち、どう確かめるかを、書き方の例と、私たちが実際に測った数字とあわせて説明します。
呼び名の違いや、無料の公式の道具でいまを確かめる方法など、AI検索対策の全体の地図はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)完全ガイドにまとめています。
この記事は、AIの答えを測る診断サービスを提供している AI検索ドック(Stellagent株式会社)が書いています。
この記事のポイント
- 土台はSEO。違うのは、自社サイトの外まで対象にし、「何回中何回、名前が出たか」で測ること
- AIは検索・参照・回答の3つの動きで答える。読まれるページに、自社の名前とすすめる根拠を増やす
- やり方は6つの手順。測る、引用元を見る、土台を整える、中身を直す、外で紹介される、測り直す

AIO対策とは? AIの答えの中で選ばれるための対策
AIOの意味と、AIO・GEO・LLMOの違い
AIOという言葉は、2つの意味で使われています。
| 意味 | 正式な名前 | 指しているもの |
|---|---|---|
| 広い意味 | AI Optimization(AI最適化) | ChatGPT・Gemini・Copilot・GoogleのAI機能など、AIの答え全般に向けた対策 |
| 狭い意味 | AI Overviews Optimization | GoogleのAI Overviewsに表示されるための対策 |
いま「AIO対策」と言うとき、多くの人が指しているのは広い意味、つまりAI検索全般の対策です。私たちも、AI検索の対策をAIOとして扱い、この記事をその中心にしています。 GoogleのAI OverviewsとAIモードに絞った話は、Google AI Overviews・AIモード対策にまとめています。
呼び名は、ほかにGEOやLLMOもあります。目的は同じで、使われる場面が違います。
| 呼び名 | 正式な名前 | 使われる場面 | この記事との関係 |
|---|---|---|---|
| AIO | AI Optimization | 日本で、AI検索の対策の総称として広がっている | この記事 |
| GEO | Generative Engine Optimization | 海外での標準の呼び名 | 海外でどんな対策が進んでいるかはGEO対策へ |
| LLMO | Large Language Model Optimization | 日本で最初に広まった呼び名。名前のとおりAIのモデルそのものへの最適化 | AIが検索せず、学習で覚えている知識の話はLLMO対策へ |
「〇〇対策」の月間の検索数は、AIO対策が1年で 2,900 から 8,100 に増え、LLMO対策(4,400 から 2,900)を追い越しました。GEO対策も 1,000 から 2,900 に増えています(Google 広告のキーワードプランナー、2025年9月と2026年8月)。日本では、AIOが総称になりつつあります。
AIO対策とSEOの違い
Googleは、2026年5月に出した公式のガイドで、生成AI検索に向けた最適化も「SEO であることに変わりはありません」と書いています。Bing のガイドラインも、SEOの基本はAIの答えにもそのまま当てはまる、としています。土台はSEOです。
| SEO | AIO対策 | |
|---|---|---|
| 目指すこと | 自社のページを、検索結果の上位に出す | AIの答えの中で、自社の名前が挙がり、自社のページが引用される |
| 対象にする場所 | 自社サイト | 自社サイト+外のサイト(比較記事・口コミ・動画・ニュース) |
| 近い仕事 | サイトの改善、記事づくり | サイトの改善に加えて、広報・PR、口コミや紹介を増やすこと |
| 返ってくるもの | リンクの一覧 | ひとつの答えと、数社の候補、数件の引用元 |
| 狙う言葉 | 人が打つキーワード | AIが相談を分けてつくる、いくつもの検索クエリ |
| 結果の見え方 | 順位は日々少しずつ動く | 同じ質問でも、答えは毎回変わる |
| 測り方 | 順位・クリック数 | 同じ質問を何回も聞いて、名前が出た割合と引用されたページを見る |
土台はSEO。違うのは範囲と測り方
AIは検索の索引から答えるので、SEOの土台はそのまま効きます。ただしAIは、比較記事や口コミ、動画まで参照して答えます。自社サイトの順位だけでなく、外のサイトでどう紹介されているかまでが対策の範囲です。
「検索で上位なら引用される」とも言い切れなくなっています。AI Overviewsの引用元を400万件調べた調査では、元の言葉で検索10位以内にいたページは38%でした。1年前の同じ調査では約76%です。AIが相談をいくつもの検索に分けて調べるため、分けられた別の言葉の検索結果から拾われるページが増えています。
出典
なぜいまAIO対策が必要か
相談相手が、検索からAIに広がっています。
51%
日本の生成AIの利用率(1年前は27%)
41.1%
Google検索から、どこかのサイトに移った割合(2025年)
29.5%
家電を買う前に、生成AIを使った人
日本の生成AIの利用率は、1年で倍近くになりました。Googleの検索の上にもAIの答えが出るようになり、検索した人の6割近くが、どのサイトにも行かずに調べものを終えています。家電を買った400人に聞いた調査では、3割が買う前にAIを使っていました。
お客様が比べる場所が、検索結果の10件から、AIの答えの数社に移りつつあります。 10件の中なら5位でも見てもらえますが、数社に入れなければ、比べる候補にも入りません。
AIはどうやって会社を選んでいるのか
AIの答え方には、検索しないで学習した知識だけで答える場合と、検索して見つけたページをもとに答える場合があります。
ただ、いまの主なAIは、「おすすめの〇〇は?」のような相談では、ほぼ必ず検索してから答えます。私たちが計測や診断の会社を探す相談を900回聞いたときも、889回(98.8%)の答えに、検索して参照したページ(引用元)が付いていました(2026年10月1日、ChatGPT・Gemini・Copilot)。
そのため、AIO対策はAIが検索して答えることを前提に考えます。検索しないときの、学習で覚えている知識については、LLMO対策で書いています。
検索して答えるとき、AIは検索する・参照する・回答するの3つの動きをします。
| 動き | AIがしていること | 候補から外れる理由 |
|---|---|---|
| ① 検索する | 相談の文章から検索クエリをいくつもつくり、索引から、自社や外のサイトのページを集める | 検索の索引に載っていない。分けられた言葉に答えるページがない |
| ② 参照する | 集めたページ(自社と外のサイト)の中身を参照する | 参照されるページの中に、自社の名前や情報がない。中身が読めない |
| ③ 回答する | 参照した内容をもとに、相談に合う会社を選び、紹介のしかたを決めて答える | 参照したページの中に、すすめる根拠がない。ページによって情報が食い違う |
① AIは、相談から検索クエリをつくって検索する
AIは、受け取った相談をそのまま検索しません。条件ごとに、別々の検索クエリ(AIが検索に使う言葉)をつくります。Googleはこれを「クエリファンアウト」と呼んでいます。
私たちが ChatGPT に「AI検索への対策を頼める日本の会社を3つ挙げ、従来のSEOの会社との違いを比べてください」と相談したとき、答えの裏ではこんな検索が走っていました。
- 日本 AI SEO AIO GEO LLMO 支援 会社 ChatGPT Gemini Perplexity コンサル
- site:willgate.co.jp LLMO AI SEO GEO 生成AI 検索 支援
- site:plan-b.co.jp LLMO AI SEO GEO 生成AI 検索 支援
AIは言葉を組み直して検索し、2本目からは「site:」で候補の会社の公式サイトに絞って、もう一度検索しています。90回の答えで数えると、ChatGPTの検索は1回あたり平均4.6本で、その2割が「site:」でした。すすめる前に、公式サイトに書いてあることを見に来ているのです。お客様が打った言葉と、AIが実際に検索する言葉は違います。
検索する先は、AIごとに違います。
| AI | 検索する先(索引) | 索引をつくるボット | その場で読みに来るボット |
|---|---|---|---|
| Gemini・GoogleのAIモード・AI Overviews | Google検索の索引 | Googlebot | ない(索引から答える) |
| Microsoft Copilot | Bingの索引 | bingbot | ない(索引から答える) |
| ChatGPT(検索あり) | 自社の検索ボットの索引と、提携する検索の索引 | OAI-SearchBot | ChatGPT-User |
つまり「検索する」で大事なのは、まず検索の索引に載っていることです。自社サイトだけでなく、比較記事や口コミのページも、同じように索引から集められます。
AIのボットの動きは、思っているより早いものです。私たちのサイトでは、新しいページを公開してから6時間で bingbot、8時間半で OAI-SearchBot、29時間で Googlebot が来ました。人の質問に答えるために読みに来る ChatGPT-User は、31時間後に来ています(2026年9月28日〜10月5日)。
② AIは、集めたページの中身を参照する
AIは、検索で集めたページの中身を参照して答えます。参照するのは、自社のページに限りません。比較記事、口コミ、ニュース、他社の公式サイトも、同じように集められ、参照されます。
集めたページのどこを、どれだけ読んでいるのかは、各社とも公開していません。公開されているのは、次のことです。
- Googleは、AI OverviewsとAIモードについて、関連する検索をいくつも行い、答えをつくりながら根拠になるページを見つけて示す、と説明しています。根拠として示されるには、Google検索の索引に載り、スニペット(検索結果の説明文)つきで表示できる状態であることが条件です
- OpenAIは、開発者向けの検索ツールについて、検索の上位の結果から答えるほか、ページを開いたり、ページの中で語句を探したりする、と説明しています
実際の動きを、ChatGPTの1回分の記録で見てみます(2026年10月1日、計測ツールを探す相談)。
6本
答えの前に使った検索の数
45ページ
検索で受け取ったページ
14ページ
そのうち、答えで引用したページ
受け取った45ページのうち、答えで引用されたのは14ページでした。集めたページのすべてが、答えに使われるわけではありません。 相談と関係の深い内容が、読める形ではっきり書かれているページほど、参照されやすいと考えられます。ChatGPTなどのボットは、JavaScriptを動かさずにページを読むことも分かっています。
③ AIは、参照した内容から回答をつくる
最後に、AIは参照した内容をもとに、相談の条件に合う数社を選び、どう紹介するかを決めて回答します。
さきほどのChatGPTの1回分では、すすめた3つのサービスは、どれも引用したページの中に、そのサービスの公式サイトやプレスリリースがありました。参照したページの中に名前と根拠がある会社が、回答に残っています。
その根拠は、自社サイトだけではありません。私たちの900回の計測でも、引用元の多くは第三者の比較記事でした。参照されるページの多くで、同じ会社が同じように紹介されていれば、その会社は回答に出やすくなると考えられます。逆に、会社名や料金の書き方がページによってばらばらだと、同じ会社の話だと分からなかったり、間違った紹介をされたりします。
AIO対策で目指すこと
「言及」と「引用」は別のもの
AIの答えに自社が出る形は、2つあります。
| 言及 | 引用 | |
|---|---|---|
| 何が起きるか | 答えの本文や、表示される商品・会社のカードに、自社の名前が出る | 答えの根拠として、自社のページのリンクが示される |
| 例 | 「静かな掃除機なら、A社の〇〇がおすすめです」 | 答えの下や横に、自社の記事のURLが並ぶ |
| 効くこと | 比べる候補に入る。問い合わせや購入に近い | 自社のページに人が来るきっかけになる。ただし押されるのは一部 |
| 主に効く打ち手 | 外のサイトで紹介される。条件に合う根拠を書く | 自社サイトを索引に載せ、読める形にする |
自社のページが引用されているのに、答えの本文ですすめられているのは他社、ということもよく起きます。問い合わせにつながりやすいのは言及のほうです。
実際の画面で見てみます。箱根の家族向けの宿を ChatGPT に相談すると、答えの中に宿のカードが並び、本文の段落の終わりに引用の札が付きました(2026年10月7日)。


GoogleのAI Overviewsでは、本文の中の札と、右側の一覧の2か所に引用元が出ます。

目指す3つの状態
名前が出る
お客様が聞きそうな相談で、AIの答えに自社の名前が出る。
正しく紹介される
料金・条件・特徴が、公式の情報どおりに書かれている。
上位に挙がる
挙がった数社の中で、先に、すすめる理由つきで紹介される。
2つ目の「正しく紹介される」は、当たり前に見えて、できていないことの多いところです。企業の公式の情報を主なAI5種に聞いた調査では、正しく答えられたのは60.0%でした。
答えは毎回変わるので、「何回中何回」で見る
同じ質問をしても、AIの答えは毎回変わります。私たちの900回の答えでは、同じ質問を1回だけ聞いた結果は、10回聞いた割合と平均で約30ポイントずれました。1回だけ聞いて「出ていない」「1位だった」と判断すると、たまたまの結果を実力と読み違えます。
一方で、上位の常連は動きにくいことも見えています。冷蔵庫の買い物の相談では、ChatGPTとGeminiが同じ家電量販店を15回中15回、1位に挙げました。顔ぶれは固まりやすく、並びや下のほうは毎回動く。だから3つの状態は、何回中何回出たか(言及率)、正しく書かれていたか、出たときに何番目かの割合で見ます。
私たちも、自分たちのサービスを同じ方法で測りました。計測や診断を探す相談を30問、ChatGPT・Gemini・Copilotに各10回、合わせて900回聞いて、名前が出たのは4回でした(2026年10月1日)。これが私たちの出発点です。この状態から何をして、何が変わったかは、noteで公開しています。
AIO対策のやり方を、6つの手順と具体例で
回答に出るかどうかは、AIが検索して参照するページの中に、自社の名前と正しい情報がどれだけあるかで決まります。自社サイトだけでなく、外のサイトも含めて、名前と正しい情報が出る場所を増やします。
- いまの状態を測る
- AIの検索クエリと、引用元のページを見る
- 自社サイトの土台を整える。AIのボットが入れて、索引に載る
- 自社サイトの中身を、相談に答える形にする
- 外のサイトで、紹介される場所を増やす
- 同じ条件で、1か月ごとに測り直す
上の手順ほど先に効きます。AIのボットが入れなければ、中身をどれだけ直しても参照されません。
手順1 いまの状態を測る
最初に、お客様が実際にしそうな相談で、AIの答えに自社が出ているかを確かめます。キーワードではなく、お客様の立場と条件を入れた相談の文にするのがこつです。
| 例 | なぜ | |
|---|---|---|
| よくない | 箱根 旅館 | 検索窓に打つ言葉で、AIへの相談の形になっていない |
| よくない | 〇〇旅館の評判は? | 自社の名前を入れると、自社が出るのは当たり前になる |
| よい | 小学生の子ども2人と箱根に1泊します。夕食は部屋食で、温泉が広い宿を3つ教えてください | 立場・条件・頼みごとが入っている。実際の相談に近い |
質問を10〜30個つくり、ChatGPT(検索あり)・Gemini・Copilot・GoogleのAIモードで、それぞれ何回か聞きます。毎回新しい会話にし、ChatGPTやGeminiは一時チャットを使います。記録は、次のような表にします。
| 質問 | AI | 回 | 自社の名前 | 何番目 | 一緒に挙がった会社 | 引用元 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 箱根の家族向けの宿 | ChatGPT | 1 | 出た | 3番目 | A旅館、B旅館 | 比較記事、予約サイト |
| 箱根の家族向けの宿 | ChatGPT | 2 | 出ない | — | A旅館、C旅館 | 比較記事、公式サイト |
何回中何回名前が出たか(言及率)が、これからの対策の出発点になります。
手順2 AIの検索クエリと、引用元のページを見る
次に、AIが裏で何を検索し、どのページを引用しているかを見ます。ここで、手を打つ場所が決まります。
検索クエリは、AIの画面にはふつう表示されません。Googleの検索を使って答える Gemini API や、OpenAIのAPIは、検索を使ったときに実際の検索クエリを返します。Gemini API で記録すると、たとえば次のようになりました(2026年10月1日)。
中堅の旅行会社でWeb集客を担当しています。(中略)AIO対策を依頼できる日本の会社を3つ挙げ、それぞれの進め方と、どのような会社に向いているかを比べてください。
- AIO対策 支援 会社 日本 SEO
- AI Overviews 対策 支援 企業 日本
- GEO対策 支援 代理店 SEO 日本
相談には「AIO対策」としか書いていないのに、AI Overviews 対策や GEO対策と言い換えて検索しています。同じ質問を3回送ると、使われた検索クエリは毎回ほとんど入れ替わりました(30問×3回で268種類、2回以上使われたのは2.6%)。自社が狙う言葉だけで上位を取っても、AIの検索に引っかからないことがあります。 検索クエリは、自社サイトで答えるべき言葉と観点を決める材料にします。
引用元のページは、手順1で記録した答えから集めます。ChatGPTなら、本文の札を押すと、根拠にしたページの題名とサイト名が出ます。

集めたページは、次の3つで見ます。
引用元のページで見ること
- 自社の名前が載っているか。載っていれば、料金や強みが正しく書かれているか
- 競合は、どのページに、どう載っているか
- どんな種類のページが多いか(自社サイト、比較記事、口コミ、動画、ニュース、他社の公式サイト)
| 引用元に多いページ | 打つ手 | 手順 |
|---|---|---|
| 比較記事・ランキング | その記事に載るよう、運営者に情報を渡して相談する | 5 |
| 口コミ・レビュー | お客様に口コミをお願いする | 5 |
| 動画 | 使い方や選び方を、動画でも説明する | 5 |
| 他社の公式サイト | 同じ観点で比べられる情報(料金・対象・事例)を、自社サイトにも書く | 4 |
| 自社サイト | 正しく書かれているかを確かめ、足りない観点のページを足す | 4 |
手順3 自社サイトの土台を整える
AIは、Google・Bing・自社の検索の索引からページを集めます。ボットが入れないページや、索引に載っていないページは、候補になりません。
いちばん多い見落としは、robots.txt です。AIのボットをまとめて止めると、学習を止めるつもりで、AIの検索ボットまで止めてしまいます。
| 書き方 | 起きること | |
|---|---|---|
| よくない | User-agent に OAI-SearchBot や bingbot を入れて Disallow: / | ChatGPTの検索やCopilotの答えに出なくなる |
| よい | 学習を止めたいなら、User-agent: GPTBot だけに Disallow: / を書く | 学習には使われないが、AIの検索には出られる |
| やること | 確かめ方 |
|---|---|
| GoogleとBingの索引に載せる | 「site:自社のドメイン」で、GoogleとBingの両方を検索する。Bingは Bing Webmaster Tools に登録する |
| 配信サービス(CDN)やWAFのボット対策で止めない | サーバーやCDNの記録に、検索ボットが来ているかを見る |
| 本文・料金・仕様を、JavaScriptなしで出す | JavaScriptを切ってページを開くか、ページのソースで料金の数字を検索する |
| 検索結果の説明文を止めていない | nosnippet などの指定が、大事なページに入っていないかを見る |
| サイトマップに、開けないページを入れない | サイトマップのURLをいくつか開き、404やリダイレクトがないかを見る |
手順4 自社サイトの中身を、相談に答える形にする
AIは、参照したページの中に、相談の条件に合う根拠がある会社を答えに残します。根拠が書かれていないと、ページが読まれても選ばれません。
| 直すところ | 前 | 後 |
|---|---|---|
| 料金 | 料金はお問い合わせください | 1人あたり月300円(税別)。最低10人から。初期費用なし |
| 誰に向いているか | あらゆる企業におすすめ | 従業員50〜500人の会社向け。シフト制の店舗が多い会社に向く。1,000人を超える会社には別プランがある |
| 実績 | 多数の企業に導入 | 導入1,200社、継続率97%(2026年9月時点) |
| 見出しと結論 | 「私たちの想い」から始まる | 見出し「勤怠管理システムの料金」のすぐ下に、料金と条件を書く |
| 名前の書き方 | ページによって「〇〇勤怠」「〇〇 Kintai」「〇〇クラウド勤怠」 | 正式名を1つに決め、自社サイト・資料・SNSでそろえる |
表の数字は書き方の例で、実在の会社のものではありません。ほかに、次のことも見ます。
| やること | 確かめ方 |
|---|---|
| AIの検索クエリと、相談が分かれる観点ごとに、答えるページを置く | 手順2で知った検索クエリで検索し、それぞれに答えるページが自社サイトにあるかを見る。観点は「条件・比べる相手・料金・評判・使う場面」 |
| 数字と出典、自社にしかない情報を入れる | 自社の調査や計測、事例の数字を出しているか。Googleは、ほかのサイトの言い換えではない独自の内容を求めている |
| 導入事例・お客様の声を、具体的に書く | 導入前の課題・選んだ理由・やったこと・結果が書かれているか |
| よくある質問に答える | 問い合わせや商談で実際に聞かれることに、ページの中で答えているか |
| 会社概要に、何の会社で、何をしているかを書く | 事業内容・所在地・代表者があるか |
| 書いた人・運営する会社と、更新日を書く | 記事に書いた人と会社、いつの時点の情報かが書かれているか |
一方で、AIのために特別な書き方をする必要はありません。Googleは、生成AI検索のために文章を細かく切り分ける必要も、理想の長さもない、と書いています。
手順5 外のサイトで、紹介される場所を増やす
AIは、自社サイトだけでなく、比較記事・口コミ・動画・ニュースまで参照して答えます。私たちの900回の計測でも、引用元の多くは第三者のページでした。GoogleのAI Overviewsでは、引用元の約1割がYouTubeの動画でした(2026年10月6日、AI検索の対策に関する100語×3回)。外のサイトで紹介される場所を増やすことは、AIO対策の中心のひとつです。
| やること | 具体例 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 比較記事に載る | 引用元で見つけた比較記事の運営者に、サービスの概要・料金・対象・事例を送り、掲載を相談する | 掲載料を払う場合は、広告であることを表示してもらう |
| 口コミを増やす | 導入から3か月たったお客様に、口コミのサイトやGoogleビジネスプロフィールへの投稿をお願いする | 自作の口コミや、見返りを隠したお願いはしない |
| 動画で説明する | 「〇〇の選び方」「〇〇の使い方」を、5分ほどの動画にする。題名と説明文に何の動画かを書く | 名前・料金・強みの言い方を、自社サイトとそろえる |
| 発表する | 新しいサービスの告知だけでなく、自社で集めた調査の数字や、選ぶときの条件を入れて発表する | 告知だけの発表は引用されにくい |
私たちも、サービスの開始にあわせてプレスリリースを出しましたが、900回の答えで、そのページが引用されたことは1回もありませんでした。一方で、プレスリリースの配信サイトのページは186回の答えで引用されていました。場所があるだけでは足りず、相談に答える中身が要ります。
外のサイトで長く広く紹介されることは、AIが検索しないで答えるときの知識にも効いていきます。こちらはモデルが新しくなるまで表れないので、時間がかかります。くわしくはLLMO対策で書いています。
手順6 同じ条件で、1か月ごとに測り直す
対策を始めたら、手順1と同じ質問・同じ回数で、1か月ごとに測り直します。同じ条件で測るので、名前が出た割合や、引用されたページがどう動いたかが分かります。
効果は、AIの回答、サイトへの来訪、問い合わせなどの成果の順に遅れて出ます。ボットや索引の問題なら数週間で答えが変わることもありますが、外で紹介される数を積み上げるのは数か月単位です。
AIO対策でやってはいけないこと
Googleのスパムに関するポリシーは、2026年5月から、生成AIの答えを操作しようとすることも対象だと明記しています。検索で不利になる手口は、AIの答えでも不利になります。
| やってはいけないこと | 具体例 | 当たるもの |
|---|---|---|
| ページの量産 | 「AIO対策 東京」「AIO対策 大阪」のように、地域名や言い回しだけを変えたページを何十もつくる | 大規模なコンテンツの不正使用(Google) |
| 見えない文字 | 白い背景に白い文字で、AIへの指示や狙う言葉を書く | 隠しテキスト・キーワードの乱用(Google)。Bing はAIへの指示の埋め込み(プロンプトインジェクション)を禁止している |
| 他社のサイトの評判を借りる | 評判のよいサイトに、関係の薄い自社の宣伝ページを置いてもらう | サイトの評判の不正使用(Google) |
| 広告と書かない紹介 | 自作の口コミや、お金を払って書いてもらった比較記事を、広告と書かずに出す | ステルスマーケティングの規制(2023年10月から) |
AIで書いた記事であること自体は、問題ではありません。Googleは、どう作ったかではなく内容の質で判断するとしたうえで、公開の前に人が事実を確かめることを求めています。
効くと言われるが、効かないこと・まだわからないこと
- GoogleのAIには要らない
llms.txt を置く
Googleは、Google検索は llms.txt を無視するので、置いても害も益もない、と書いています。AI OverviewsとAIモードには効きません。ChatGPTなどほかのAIで効くかは、まだ確かめられていません。
- GoogleのAIには要らない
AIのために構造化データを足す
Googleは、生成AI検索に構造化データは必要ないとしています。構造化データを足した1,885ページを比べた調査(Ahrefs、2026年5月)でも、どのAIでも引用ははっきり増えませんでした。FAQ のリッチリザルトも、2026年5月に表示が終わりました。入れるなら、ページの文と食い違わないことが先です。
- GoogleのAIには要らない
AI向けに文章を書き直す・細かく切り分ける
Googleは、生成AI検索のために特定の書き方をする必要はない、としています。手順4のように、相談に答える根拠を書くことのほうが先です。
- 注意
ボットの名前と役割を取り違えない
Google-Extended は、Geminiの学習などに使ってよいかを決める指定で、Googleは「Google検索への掲載にも順位にも影響しない」と書いています。OpenAIの GPTBot も学習用で、ChatGPTの検索に出るかは OAI-SearchBot で決まります。
AIO対策の効果の測り方
効果は、3つの段に分けて見ます。上の段ほど早く動き、下の段ほど遅れて出ます。
| 段 | 見る数字 | 測り方 |
|---|---|---|
| AIの回答 | 名前が出た割合、出たときの順番、引用されたページ、内容の正しさ | 手順1の質問を、同じ条件で何回も聞いて記録する。GoogleのAI Overviews・AIモードは Search Console の生成AIパフォーマンスレポート(表示回数)、Copilot は Bing Webmaster Tools の AI Performance(引用数)でも見る |
| 来訪 | AIの答えから来た人の数、社名での検索の数 | GA4の「AI アシスタント」のチャネル(2026年5月に追加)と、Search Console の社名の検索の数 |
| 成果 | 問い合わせ、商談、購入 | 問い合わせのフォームに「何で知りましたか」を足し、選択肢に「生成AI(ChatGPT・Geminiなど)」を入れる |
AIの答えを読んで名前を覚えた人は、あとで社名を検索したり、直接サイトに来たりします。GA4に「AIから」と出る来訪は、AIの影響の一部だけです。指標の選び方はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)の効果測定に、GA4の設定はGA4でAIからの流入を見る方法にまとめています。
AI検索ドックでの測り方
いちばん上の段を、私たちは AI検索ドック でこう測っています。
- お客様が実際にしそうな相談を30問つくる(業種や立場、条件まで書き込む)
- ChatGPT・Gemini・Copilotに、毎回新しい会話で各10回ずつ聞く(合わせて900回)。GoogleのAIモードとAI Overviewsは、オプションで追加できる
- 名前が出た割合と順番、一緒に挙がった会社、引用されたページ、AIが裏で使った検索クエリ、内容の正しさを出す
レポートでは、たとえば次のように、ブランドごとに名前が出た割合をAI別に並べます。

AIがどのページを引用したかも並べます。どこに載れば答えに効くかが、推測ではなく数字で分かります。

AIO対策の費用と、自分でやるか頼むか
手順3と手順4は、社内でできることが多い領域です。手順5の外のサイトで紹介されることと、何十もの質問を何回も聞いて測ることは、手間がかかります。頼む場合は、計測ツールは月額、診断は1回ごと、対策の支援は月額か作業ごと、と費用の形が分かれます。
頼む前には、何を、何回測って、何を納品するのかを確かめます。公開されている料金を数えた結果はAIO対策・LLMO対策の費用相場に、会社の選び方はLLMO対策・AIO対策の会社24社の比較に、外注か自分でかの分け方は外注するか、内製するかにまとめています。
よくある質問
AIO対策とSEO対策の違いは何ですか?
Googleは、生成AI検索に向けた最適化も「SEOであることに変わりはない」としていて、土台は同じです。違うのは範囲と測り方です。AIは比較記事や口コミ、動画まで参照して答えるので、外のサイトでの紹介も対策に入り、順位ではなく、答えの中で名前が出た割合や引用されたページで測ります。
AIO対策とLLMO対策、GEO対策の違いは何ですか?
目的は同じで、呼び名と使われる場面が違います。日本ではAIO対策の検索が1年で約3倍に増え、総称になりつつあります。GEOは海外での標準の呼び名です。LLMOは名前のとおりAIのモデルそのものへの最適化で、AIが学習で覚えている知識の話を指すときに使います。
AIO対策と、GoogleのAI Overviewsの対策は同じですか?
AI Overviews の対策は、AIO対策の一部です。AIO対策はChatGPTやCopilotを含むAIの答え全般を対象にします。GoogleのAI OverviewsとAIモードに絞った話は、Google AI Overviews・AIモード対策にまとめています。
AIは、いつも検索してから答えるのですか?
「おすすめの〇〇は?」のような相談では、ほぼ必ず検索します。私たちが900回聞いたときは、889回(98.8%)の答えに引用元のページが付いていました。学習した知識だけで答える場合への備えは、LLMO対策で書いています。
AIO対策の具体例を教えてください。
たとえば、料金を「お問い合わせください」から「1人あたり月300円(税別)、最低10人から」と本文に書く、誰に向いているかを書く、引用の多い比較記事の運営者に掲載を相談する、robots.txt で学習ボットだけを止めて検索ボットは止めない、などです。この記事の6つの手順に、それぞれの例を載せています。
1回聞いて名前が出なければ、対策が必要ですか?
1回だけでは判断できません。私たちの測定では、1回だけ聞いた結果は、10回聞いた割合と平均で約30ポイントずれました。同じ質問を何回も聞いて、何回中何回名前が出たかで見ます。
プレスリリースを出せば、AIに引用されますか?
出すだけでは引用されません。私たちの900回の計測では、プレスリリースの配信サイトのページは186回の答えで引用されていましたが、私たちが出したプレスリリースのページは1回も引用されませんでした。引用されるのは、お客様の相談に答える中身(数字・条件・比べる材料)があるページです。
AIのボットを止めていたら、AIの答えには出ませんか?
AIによって違います。Gemini・GoogleのAIモード・Copilotは、GoogleやBingの索引をもとに答えるので、Googlebot や bingbot が読めて索引に載っていれば、候補になり得ます。ChatGPTは、OAI-SearchBot を止めると検索の答えには出なくなります。止めるなら、学習用のボット(GPTBot など)だけにするのが安全です。
AIO対策でペナルティを受けることはありますか?
あります。Googleのスパムに関するポリシーは、2026年5月から、生成AIの答えを操作しようとすることも対象にしています。言い回しだけを変えたページの量産、見えない文字での指示や言葉の詰め込み、広告と書かない紹介は、検索でもAIの答えでも不利になります。
llms.txt や構造化データは必要ですか?
GoogleのAI OverviewsとAIモードのためには、要りません。Googleは、llms.txt は無視し、生成AI検索に構造化データは必要ない、と書いています。ChatGPTなどほかのAIで効くかは、まだ確かめられていません。
効果が出るまで、どのくらいかかりますか?
ボットや索引の問題なら、直してから数週間で変わることがあります。中身の直しや、外のサイトで紹介される数を積み上げるのは、数か月単位です。同じ質問で、1か月ごとに確かめます。
社内の誰がやればいいですか?
1人で完結させないほうが進みます。自社サイトの直しはWebやSEOの担当、外のサイトで紹介されることは広報、料金や事例の数字を出すのは事業の担当です。専任でなくても、役割を決めて一緒に動けるようにします。
まとめ
AIO対策は、AIに相談されたとき、自社の名前を挙げてもらい、正しく紹介してもらい、自社のページを根拠として示してもらうための対策です。土台はSEOで、違うのは外のサイトまで含めることと、測り方です。
AIは検索する・参照する・回答するの3つの動きで答えます。回答に出るかは、参照されるページの中に、自社の名前と根拠がどれだけあるかで決まります。
- いまの状態を測る
- AIの検索クエリと、引用元のページを見る
- 自社サイトの土台を整える
- 自社サイトの中身を、相談に答える形にする
- 外のサイトで、紹介される場所を増やす
- 同じ条件で、1か月ごとに測り直す
量産や見えない文字のような近道は、逆効果です。最初の一歩は、お客様の相談の形で質問をつくり、いまの状態を数字にすることです。


