AI検索対策(AIO・GEO・LLMO)は外注するか、自社で内製するか? 作業ごとの分け方と、診断だけ頼む進め方

AI検索対策(AIO・GEO・LLMO)は外注するか、自社で内製するか? 作業ごとの分け方と、診断だけ頼む進め方
目次10
  1. AI検索対策の5つの作業
  2. 自分で測るときの手間
  3. 外注するときの費用
  4. 外注するか、内製するかの決め方
  5. 診断だけ頼んで、自分で進める手順
  6. 外のサイトでの紹介を自分で増やす
  7. 外の会社の報告を、自分で確かめる
  8. AI検索ドックでできること
  9. よくある質問
  10. まとめ

AIO対策・LLMO対策・GEO対策は、全部を外注するか、全部を自社で内製するかで決めるものではありません。 作業ごとに、社内のほうが向いているもの、外に頼んだほうが早いものが分かれるからです。

よくある分け方は「中身は社内で、技術・計測・戦略は外注」です。ただ、「計測」だけは、自分でできるという意見と外注すべきという意見に分かれます。分かれる理由は、何回聞くかにあります。

この記事では、AI検索対策の作業を5つに分け、それぞれを自社で内製するか外注するかの目安を説明します。自分で測る場合の手間は、私たちが同じ質問をAIに10回ずつ聞いた900回の答えをもとに示します。

AI検索対策の全体の地図はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)完全ガイドに、やり方の手順はAIO対策にまとめています。

この記事のポイント

  1. 料金・事例などの中身を出すことは、社内のほうが向いている。元の情報は社内にしかない
  2. 測ることは自分でもできるが、回数が要る。続けて測る手間を取れないなら、測ることだけ頼む
  3. 小さく始めるなら、診断だけ頼んで社内で直し、1か月後に同じ条件で測り直す

AI検索対策の5つの作業

AI検索対策の作業は、大きく5つに分かれます。

作業中身向いているやり方理由
測るお客様がしそうな相談をAIに聞き、名前が出た割合、順番、引用されたページを記録する頼む(続けて測る時間がないとき)同じ質問を何回も聞く必要があり、手間が大きい
サイトの土台AIのボットを止めていないか、ページが検索に載っているか、文字で読めるかを確かめて直す自分で(大きな改修は頼む)確かめるのは数時間でできる。サイトの作り直しが要るときは制作会社へ
中身料金・事例・比較の条件など、AIがすすめる理由になる情報をページに書く自分で元の情報は社内にしかない
外のサイトで紹介される比較記事、業界のまとめ、口コミのサイトに、正しい情報で載せてもらう自分で始め、量が多ければ頼む掲載のお願いは、自社から送ったほうが話が早いことが多い
戦略と優先順位どの相談で、どのAIに、何をすすめられたいかを決め、やる順番を決める最初は頼むAIの答えをまとめて読まないと、どこで負けているか分からない
AI検索対策の作業と、向いているやり方

外注の作業としてよく挙がるのは、技術の実装と計測です。一方で、自社の情報を出すことは、外注できない作業です。 外の会社に頼んでも、料金の根拠や事例は社内から出す必要があります。

自分で測るときの手間

計測は、「自分でできる」という意見と「外注すべき」という意見に分かれます。分かれる理由は、何回聞くかです。

AIの答えは、同じ質問でも毎回変わります。私たちが30問を ChatGPT・Gemini・Copilot に各10回聞いた900回の答え(2026年10月1日)では、1回だけ聞いた結果は、10回聞いた割合と平均約30ポイントずれました。5回でも10.7ポイントです。

測り方聞く回数読み違え
10問を3つのAIに1回ずつ30回1回だけの結果は、10回の割合と平均約30ポイントずれる
10問を3つのAIに5回ずつ150回平均10.7ポイントのずれ
30問を3つのAIに10回ずつ900回私たちの診断の条件
自分で測る場合の回数の例

1回の質問と記録に3分かかるとすると、150回で7時間半です。毎月測り直すなら、毎月この時間がかかります。月に1日分の時間を測ることに使えるなら、自分で測れます。 取れないなら、測ることだけを頼み、直すことに社内の時間を使います。

測り方と見る数字は、AI検索対策(AIO・GEO・LLMO)の効果測定にまとめています。

外注するときの費用

各社の公式ページで確かめた公開料金95件(2026年10月6日)では、中央値は次のとおりでした。

頼むもの費用の目安気をつけること
計測ツール月39,900円画面を見て改善を考えるのは自分
診断・調査1回15万円同じ「診断」でも、1万円の点検から90万円の調査まで中身が違う
対策支援(月額)月22.5万円最低6か月の契約が多く、総額で100万円を超えることが多い
頼むものと費用の目安(公開料金95件の中央値、2026年10月6日)

くわしくはAIO対策・LLMO対策の費用相場にまとめています。

見積もりから外せる作業

Googleは、生成AIの検索機能向けのガイドで、AIのための特別な作業は要らないと書いています。見積もりに次の作業が大きく入っていたら、何のためかを確かめます。

  • GoogleのAIには要らない

    llms.txt の作成

    Googleは、Google検索は llms.txt を使わないと書いています。ほかのAIで効くかは、まだ確かめられていません。

  • GoogleのAIには要らない

    AIのための構造化データ

    Googleは、生成AIの検索機能に、特別な構造化データは要らないと書いています。FAQのリッチリザルトも、2026年5月に表示が終わりました。

  • GoogleのAIには要らない

    AIが読みやすいように文章を細かく分ける

    Googleは、AIのために文章を小さな塊に分ける必要はないと書いています。人が読みやすい構成にすれば足ります。

外注するか、内製するかの決め方

次の3つを順に確かめると、どこを頼むかが決まります。

  1. 自社の情報を出せる人がいるか。 料金、事例、お客様の声、比較の条件を集めて、ページに書ける人です。いないなら、まずここを社内で決めます。外の会社に頼んでも、この人がいないと進みません
  2. 測ることに、月に1日分の時間を取れるか。 取れるなら、10問を各AIに5回ずつ、自分で測ります。取れないなら、測ることを頼みます
  3. 何から直すかが分かっているか。 分かっているなら、自分で直します。分からないなら、診断を頼んで、優先順位を出してもらいます

サイトの作り直しや、ページの数が多い直しは、サイトを作った制作会社に頼むのが早いことが多いです。AI検索対策の会社に頼む前に、いまの制作会社に相談できるかも確かめます。

診断だけ頼んで、自分で進める手順

いちばん小さく始めるなら、診断だけを頼んで、直すことは社内で進めます。診断のレポートを受け取ったあとの1か月が、効果を分けます。

  1. 報告会で、優先順位の上から3つを決める。 全部をやろうとせず、効果が大きく、手間の小さいものから選びます
  2. それぞれに担当と期限を決める。 サイトの土台は制作の担当、中身は事業の担当、外のサイトへのお願いは広報や営業の担当、のように分けます
  3. 答えの全文と引用元を、社内で読む。 どの相談で、どの会社がどんな理由ですすめられたかを読むと、自社のページに足りない情報が見えます
  4. 直したページと日付を記録する。 あとで、どの直しが効いたかを比べるためです
  5. 1か月後に、同じ質問・同じ回数で測り直す。 自分で測っても、もう一度頼んでもかまいません。条件をそろえることが大事です

診断を頼むときは、何問を、どのAIに、何回聞くのか、答えの全文と引用元を受け取れるのかを確かめます。各社の診断の料金と納品物は、AIO診断・GEO診断・LLMO診断のサービス比較にまとめています。全文があれば、社内で読み直したり、自分で同じ条件で測り直したりできます。

外のサイトでの紹介を自分で増やす

AIは、答えを作るときに外のサイトも読みます。比較記事や業界のまとめに、自社が正しい情報で載っているかは、AIの答えに大きく効きます。外注の作業として挙げられることが多いのですが、自分でも進められます。

  1. AIが引用したページを並べる。 自社が出なかった相談で、AIがどのページを引用したかを見ます。そこが、載りたい場所です
  2. 載せてほしい情報を、短くまとめる。 料金、対象のお客様、ほかとの違いを数行で書き、くわしい情報のページを用意します
  3. 運営者に、お願いの形で連絡する。 問い合わせのフォームから、結論を先に、費用の話はせずに送ります
  4. 載ったページを記録し、次の測り直しで、AIの答えが変わったかを見ます

外の会社の報告を、自分で確かめる

外注したあとも、報告された数字を自分で確かめられるようにしておきます。

  • 報告に、何問を、どのAIに、何回聞いたかが書かれているか
  • 言及率の分母が、聞いた答えの数になっているか
  • 答えの全文を受け取れるか
  • 報告にある質問のいくつかを、自分でも数回聞いて、同じ傾向が出るか

自分で数回聞いた結果が報告と大きく違っても、すぐに報告が間違いとは言えません。AIの答えは毎回変わるからです。そのときは、回数と聞いた日を合わせて、もう一度比べます。

AI検索ドックでできること

私たちの AI検索ドック は、1回ごとの診断です。お客様がしそうな相談を30問つくり、ChatGPT・Gemini・Copilotに各10回、合わせて900回の答えを集めて、いまの状態と、次にやることの優先順位をまとめます。答えの全文と引用元も納品するので、社内で読み直したり、自分で同じ条件で測り直したりできます。

料金は1回30万円(税別)です。最低契約期間はありません。

よくある質問

LLMO対策は、自分でもできますか?

できます。自社の情報をページに書くことと、サイトの土台を確かめることは、社内のほうが向いています。測ることも自分でできますが、同じ質問を何回も聞く必要があるので、月に1日分ほどの時間を見ておきます。

外注するなら、どこまで頼めばいいですか?

最初は、測ることと、何から直すかの優先順位だけを頼むのが小さく始められます。直す作業は社内で進め、手が足りないところだけを追加で頼みます。

外注しても、社内でやることはありますか?

あります。料金の根拠、事例、お客様の声などの自社の情報は、社内からしか出せません。外注先から聞かれたときに答えられる担当を決めておきます。

SEOの会社にそのまま頼んでもいいですか?

サイトの土台と中身の直しは、SEOに強い会社が得意な領域です。ただ、AIの答えは外のサイトの紹介でも大きく変わるので、AIの答えをどう測るか、外のサイトへの働きかけをどう扱うかを確かめます。

自分でやって効果がなかったら、どうすればいいですか?

まず、測り方を確かめます。1回ずつしか聞いていないと、効果があっても揺れに埋もれます。同じ質問を何回も聞いて割合で比べ、それでも動かないときは、AIが引用しているページを読んで、どこで負けているかを見直します。

まとめ

AI検索対策(AIO・GEO・LLMO)は、全部を外注するか、全部を自社で内製するかで決めるものではありません。

  • 自社の情報を出すこと、サイトの中身を直すことは、社内のほうが向いている
  • 測ることは自分でもできるが、同じ質問を何回も聞く手間がかかる
  • llms.txt やAIのための構造化データなど、GoogleのAIには要らない作業は、見積もりから外せる
  • 小さく始めるなら、診断だけ頼んで、優先順位の上から社内で直し、1か月後に同じ条件で測り直す

まずは、自社の情報を出せる人と、測る時間があるかを確かめるところからです。

この記事を書いた人

AI検索ドック研究チーム

AI検索ドックで、ChatGPT・Gemini・Copilotなどの答えを調べているチームです。お客様がAIにしそうな相談をくり返し聞き、どの会社や商品の名前が出るか、AIが裏で何を検索し、どのページを引用したかを記録しています。自社の計測や業種ごとの調査、診断で集めた回答をもとに書いています。運営はStellagent株式会社です。

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