
LLMOツール・GEOツール・AIO対策ツールは、決めた質問をAIに自動で聞き続けて、自社の名前が出たかを記録する道具です。 選ぶときは、料金と対象のAIに加えて、同じ質問を何回聞くかを確かめます。AIの答えは毎回変わるので、聞く回数で数字の確かさが変わるからです。
ツールを比べた記事はたくさんありますが、自社のツールを1番目に置くものや、同じツールの料金が記事によって違うものもあります。各ツールが同じ質問を何回聞くのかは、ほとんど並べられていません。
この記事では、ツールの種類と、公式ページで確かめた料金(2026年10月6日)を並べます。そして、私たちが同じ質問をAIに10回ずつ聞いた900回の答えから、聞く回数で結果がどれだけ変わるかを示し、ツールの数字の読み方を説明します。
AI検索対策の全体の地図はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)完全ガイドに、やり方の手順はAIO対策にまとめています。
この記事のポイント
- ツールは、専用の計測ツール・SEOツールのAI機能・無料のチェッカー・公式の道具の4種類
- 1回だけ聞いた結果は、10回の割合と平均約30ポイントずれた。毎日の上下でなく月の割合で見る
- 料金は、最低契約期間を含めた12か月の総額で比べる

AI検索対策のツールの選び方
ツールを比べる前に、何で比べるかを決めます。見るのは次の5つです。
- ツールの種類を選ぶ(専用の計測ツール・SEOツールのAI機能・無料のチェッカー・公式の道具)
- 測るAIと、登録できる質問の数を確かめる
- 同じ質問を、何回聞くかを確かめる
- AIへの聞き方(画面かAPIか)と、答えの全文が見られるかを確かめる
- 12か月の総額で比べる
ツールの種類を選ぶ
| 種類 | できること | 例 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 専用の計測ツール | 決めた質問を毎日や毎週AIに聞き、名前が出た割合、順番、引用元、競合との比を記録する | DolphinX AIO、ミエルカGEO、AIsearchmap、LLMOチェキ、Peec AI、OtterlyAI | 続けて数字を追い、自分で改善を回す人 |
| SEOツールのAI機能 | SEOの分析と同じ画面で、AIでの見え方を追う | Semrush、Ahrefs Brand Radar | すでにそのSEOツールを使っている人 |
| 無料のチェッカー | 1つの質問を何回か聞いて、いまの状態をざっと見る | 各社の無料ツール | まず一度、試してみたい人 |
| 公式の道具 | Search Console(AI Overviews・AIモードでの表示回数)、Bing Webmaster Tools(Copilot などでの引用数)、GA4(AIからの来訪) | Google、Microsoft | すべてのサイト(無料) |

公式の道具は無料ですが、ChatGPT や Gemini の答えに自社の名前が出たかは分かりません。答えの中を測るには、専用のツールか、自分で聞くか、診断を頼みます。
構造化データのテストやクロールの記録を「AI検索の計測ツール」として並べる記事もありましたが、これらでは、AIの答えに名前が出たかは分かりません。
同じ質問を、何回聞くか
AIの答えは、同じ質問でも毎回変わります。私たちが30問を ChatGPT・Gemini・Copilot に各10回聞いた900回の答え(2026年10月1日、すべて同じ日)で、1回だけ聞いた場合のずれを数えました。
30ポイント
1回だけ聞いたときのずれ(平均)
10.7ポイント
5回聞いたときのずれ(平均)
14.4ポイント
1回ずつ聞いた言及率の上下の幅(同じ会社・同じ日)
30問を1回ずつ聞いた結果(90回の答え)を10回分並べると、いちばん名前が出ていた会社の言及率は、同じ日なのに25.6%から40.0%まで動きました。 ツールの画面で「昨日より10ポイント上がった」と出ても、この揺れの中かもしれません。
ここから、ツールの数字の読み方が分かります。
- 毎日1回ずつ聞くツールなら、1か月で30回分になる。1日ごとの上下ではなく、月の割合で見る
- 週に1回や月に1回しか聞かないツールは、1つの質問の結果では判断しない。質問の数を増やして、全体の割合で見る
- 「何回聞いた結果の割合か」をツールの会社に確かめる。1回の実行で何回聞いているかを書いた公式ページは少ない
聞く回数と、数字の分母の考え方は、AI検索対策(AIO・GEO・LLMO)の効果測定にまとめています。
選ぶときに確かめること
ツールを選ぶときに確かめること
- 契約するプランで、実際に毎回測るAIはどれか(ChatGPT・Gemini・Copilot・AI Overviews・AIモード)。製品として対応しているAIと、プランで測るAIは違うことがある
- 質問はいくつ登録できるか。質問は自分で書けるか
- 同じ質問を、1日に何回、1か月に何回聞くか
- AIにどう聞いているか。利用者が使う画面と同じように検索ありで聞くのか、開発者向けの窓口(API)で聞くのか
- 答えの全文と引用元を、あとから見たり書き出したりできるか
- 競合の名前を自由に足せるか
- 最低契約期間と、12か月の総額はいくらか
APIで聞いた答えは、利用者がChatGPTやGeminiの画面で見る答えと同じとは限りません。画面では、検索の結果や商品のカードが加わることがあるからです。どちらで聞いているかで数字の意味が変わるので、ツールの会社に確かめます。
AI検索対策のツール15選の比較一覧
2026年10月6日に、各ツールの公式の料金ページで確かめた入口の価格です。並びは順位ではなく、入口の価格の安い順です。 ツールの名前を押すと、公式の料金のページが開きます。比較記事に載っている料金は、すでに変わっていることがあります。2026年10月に料金を変えたツールもあります。
| ツール(会社) | 入口の価格 | 質問の数 | 最低契約期間 |
|---|---|---|---|
| 月5,990円(税抜、月契約) | 20〜140(プランによる、毎日) | 月ごと(年契約あり) | |
| 月7,980円 | 書いていない | 書いていない | |
| 無料あり。有料は月9,800円〜 | ライトは質問3 | 書いていない | |
| 月15,000円(税別) | 10(10問ごとに追加) | 書いていない | |
| 月30,000円(税別) | 毎日20〜80 | 6か月 | |
| 月49,800円(税抜)+初期費用 | 書いていない | 書いていない | |
| 無料あり(ChatGPTのみ)。有料は月5万円〜 | 800〜 | 書いていない | |
| 月50,000円(税別) | 月約7,200回(グロース) | 6か月または12か月 | |
| Genview(FID) | 月60,000円(税抜) | 15(追加あり) | 書いていない |
| ツール | 入口の価格 | 質問の数 |
|---|---|---|
| 月29ドル | 15 | |
| 独自の質問は月50ドル〜(すべてのAIで月699ドル) | 書いていない | |
| 月95ドル | 50(毎日) | |
| 月99ドル | 25 | |
| 月300ドル | 350 | |
| 公開していない(無料の試用あり) | — |
国内の計測ツールで料金を公開している10件の中央値は、月39,900円でした。費用の全体像はAIO対策・LLMO対策の費用相場にまとめています。
12か月の総額で比べる
月額だけを見ると安く見えても、最低契約期間と初期費用を足すと順番が変わることがあります。公式の入口の価格で12か月分を出すと、次のようになります。
| ツール | 計算 | 12か月の総額 |
|---|---|---|
| 5,990円 × 12か月 | 71,880円 | |
| 27,000円 × 12か月 | 324,000円 | |
| 49,800円 × 12か月 + 初期費用 | 597,600円 + 初期費用 | |
| 50,000円 × 12か月 | 600,000円 |
総額と一緒に、その価格で何問を、何回聞けるかを並べます。 安いプランは、質問の数や測るAIが少ないことが多いからです。
ツールで分からないこと
ツールが得意なのは、決めた質問の結果を同じ条件で続けて記録することです。一方で、次のことは、ツールだけでは分かりにくいです。
- 分かりにくい
どの質問を測ればいいか
ツールは、登録した質問しか測りません。お客様が実際にどんな相談をAIにしているかを考えて質問を作るのは、使う人の仕事です。質問の作り方で、数字は大きく変わります。
- 分かりにくい
なぜ出ないのか、何を直せばいいか
名前が出た割合や引用元は分かっても、なぜ競合がすすめられているのかは、答えの全文と引用されたページを読まないと分かりません。
- 分かりにくい
答えの内容が正しいか
名前が出ていても、料金や特徴が間違って紹介されていることがあります。内容の正しさは、答えを読んで確かめます。
ツールと単発の診断の使い分け
ツールは続けて追う道具、診断は最初に全体を見て方向を決めるものです。何を聞けばいいか、誰と比べればいいかが決まっていないなら、先に診断で質問と競合を決めます。 そのあとで、決めた質問をツールに登録して追うと、ツールの数字が意味のあるものになります。
| 計測ツール | 単発の診断 | |
|---|---|---|
| 費用の形 | 月額(最低契約期間があることが多い) | 1回ごと |
| 得意なこと | 決めた質問を、同じ条件で続けて記録する | 質問と競合を決め、答えを読んで、原因と優先順位をまとめる |
| 使う人の手間 | 画面を見て、改善を考える | 報告を受けて、優先順位の上から直す |
| 向いている時期 | 何を追うかが決まったあと | 始める前、方向を見直すとき |
単発の診断の料金と中身は、AIO診断・GEO診断・LLMO診断のサービス比較で24件を並べています。私たちの AI検索ドック は単発の診断です。お客様がしそうな相談を30問つくり、ChatGPT・Gemini・Copilotに各10回、合わせて900回聞いて、いまの状態と次にやることをまとめます。答えの全文と引用元も納品するので、その質問をそのままツールに登録して追うこともできます。
よくある質問
無料のLLMOツールで十分ですか?
まず一度、自社の状態をざっと見るには役立ちます。ただ、質問の数や聞く回数が少ないことが多いので、施策の効果を比べるには足りないことがあります。何回聞いた結果かを確かめてから使います。
SEOツールのAI機能と、専用の計測ツールはどちらがいいですか?
すでにそのSEOツールを使っているなら、同じ画面で追えるAI機能が手軽です。測るAIの種類や、質問の数、聞く回数を細かく決めたいなら、専用の計測ツールのほうが合うことが多いです。
ツールの数字が毎日上下するのはなぜですか?
AIの答えが毎回変わるからです。私たちの測定では、1回ずつ聞いたときの言及率は、同じ日でも15ポイント近く動きました。1日ごとではなく、月の割合で見ます。
ツールを入れれば、AIに出るようになりますか?
なりません。ツールは測る道具で、AIの答えを変えるのは、自社のページの中身や、外のサイトでの紹介です。ツールの数字は、直したことが効いたかを確かめるために使います。
比較記事に載っている料金は正しいですか?
古くなっていることがあります。契約の前に、公式の料金ページで確かめます。
まとめ
AI検索対策(AIO・GEO・LLMO)のツールは、料金と対象のAIだけでなく、同じ質問を何回聞くかで比べます。
- 国内の計測ツールの公開料金の中央値は月39,900円。最低契約期間をかけた12か月の総額で比べる
- 1回だけ聞いた結果は、10回の割合と平均約30ポイントずれた。毎日聞くツールは、月の割合で見る
- APIで聞くか、画面と同じように聞くかで、数字の意味が変わる
- 何を聞くかが決まっていないなら、先に診断で質問と競合を決め、ツールで追う
ツールは、測る質問が決まってはじめて役に立ちます。まず、お客様がAIにどんな相談をしているかを考えるところからです。


