GA4でAIからの流入を見る方法は? 自社のデータで確かめた分かれ方と、流入では見えないもの

GA4でAIからの流入を見る方法は? 自社のデータで確かめた分かれ方と、流入では見えないもの
目次9
  1. まず「AI アシスタント」の行を見る
  2. 私たちのGA4で確かめた、AIからの来訪の入り方
  3. 取りこぼしを拾うカスタムチャネルグループ
  4. 着地したページと、問い合わせを見る
  5. AI OverviewsとAIモードから来た人
  6. 流入では見えないもの
  7. AI検索ドックで見られること
  8. よくある質問
  9. まとめ

GA4では、2026年5月から、ChatGPTなどのAIから来た人が「AI アシスタント」という行に分かれるようになりました。 まずはこの行を見て、取りこぼしだけをカスタムチャネルグループで拾うのが、いまのやり方です。

この変更の前の説明では、カスタムチャネルグループを作るところから始めるのがふつうでした。「Perplexity や Claude は入るのか」も、説明が分かれています。そこでこの記事では、Google の公式の説明に加えて、私たちのサイト(stellagent.ai)のGA4で、AIからの来訪が実際にどの行に入っているかを確かめた結果を載せます。

あわせて、GA4では見えないもの、つまりAIの答えの中で自社がどう紹介されたかを、どう測るかも説明します。

AI検索対策の全体の地図はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)完全ガイドに、やり方の手順はAIO対策にまとめています。

この記事のポイント

  1. GA4の「AI アシスタント」の行に、私たちのAIからの来訪の93.9%が入った
  2. 残りは「参照」などに散らばる。取りこぼしは、カスタムチャネルグループで拾う
  3. AI Overviews・AIモードから来た人は、通常の検索と分けられない

まず「AI アシスタント」の行を見る

GA4では、2026年5月13日から、既定のチャネルグループに「AI アシスタント」が加わりました。AIのサービスから来た人は、メディアが「ai-assistant」になり、この行に分かれます。

  1. GA4で「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開く。 表の一列目を「セッションのデフォルト チャネル グループ」にします
  2. 「AI アシスタント」の行を見る。 人数、エンゲージメント、キーイベントを、ほかのチャネルと並べて見られます
  3. 一列目を「セッションの参照元 / メディア」に切り替える。 chatgpt.com、gemini.google.com など、どのAIから来たかが分かります
GA4のトラフィック獲得のレポート。チャネルの一覧にAI Assistantの行がある
私たちのGA4(2026年10月7日、画面は英語、数字はぼかしています)。AIのリンクから来た人は「AI Assistant」の行に入る

Google の説明では、この行に入るのは ChatGPT・Gemini・Deepseek・Copilot・Grok などで、AI OverviewsとAIモードは入りません。どのAIを入れるかの一覧は、公開されていません。

私たちのGA4で確かめた、AIからの来訪の入り方

一覧が公開されていないので、私たちのサイトのGA4で、AIのサービスを参照元に含む来訪が、どの行に入ったかを数えました(2026年6月8日〜10月5日、セッション数)。

入った行参照元 / メディアセッション
AI アシスタントclaude.ai / ai-assistant328
AI アシスタントchatgpt.com / ai-assistant272
AI アシスタントgemini.google.com・gemini / ai-assistant140
AI アシスタントperplexity.ai / ai-assistant60
AI アシスタントcopilot.com / ai-assistant21
参照vertexaisearch.cloud.google(.com)/ referral20
未割り当てcopilot.com・perplexity・openai・gemini / (not set)20
参照chatgpt.com / referral6
オーガニック検索chatgpt.com・gemini・openai / organic7
AIからの来訪が入った行(stellagent.ai のGA4、2026年6月8日〜10月5日)

広告を除くAIからの来訪874のうち、821(93.9%)が「AI アシスタント」に入りました。分かったことは3つです。

1

Perplexity と Claude も入った

Google の説明の例には Perplexity がありませんが、私たちのGA4では perplexity.ai も claude.ai も「AI アシスタント」に入りました。

2

GoogleのAIの引用リンクは「参照」に入る

vertexaisearch.cloud.google は、Gemini などの引用リンクから来たときに出ることがある、Google のドメインです。この参照元は「参照」に入り、AIの行には入りませんでした。

3

UTMだけ付いた来訪は「未割り当て」に残る

「copilot.com / (not set)」のように、参照元はあるのにメディアが空の来訪は、「未割り当て」に入りました。リンクに utm_source だけが付いていたと考えられる来訪です。

ChatGPT は、検索結果のリンクに utm_source=chatgpt.com を付けると公式に書いています。実際に、ChatGPTの答えの引用の札を押すと、開いたページのURLの末尾に「?utm_source=chatgpt.com」が付いていました(2026年10月7日)。

ChatGPTの引用の札を押したところ。宿の公式サイトの題名が小窓に出ている
ChatGPTの答えの①引用の札と、②押したときに出る引用元。このリンクから開いたページには utm_source=chatgpt.com が付く

私たちのGA4では、この来訪は2026年5月までは「未割り当て」に入っていましたが、6月からは「AI アシスタント」に入るようになりました。

AIの行が出始めたのは、6月5日だった

Google が発表したのは5月13日ですが、私たちのGA4で「AI アシスタント」の行が初めて出たのは、2026年6月5日でした。 それまでのAIからの来訪は、すべて「参照」か「未割り当て」に入っていて、10月6日の時点でも振り直されていません。

期間入った行
2026年4月〜6月4日参照、未割り当て(chatgpt.com / (not set) など)
6月5日〜6日参照と AI アシスタントが混ざる
6月7日〜ほぼ AI アシスタント
AIからの来訪が入った行の移り変わり(stellagent.ai のGA4)

つまり、既定のレポートのまま前の年や前の期と比べると、AIの行は「突然増えた」ように見えます。期間をまたいで比べるときは、次のカスタムチャネルグループを使います。

取りこぼしを拾うカスタムチャネルグループ

カスタムチャネルグループは、過去のデータにもさかのぼって当たります。AIの行が出る前の期間とも、同じ物差しで比べられます。

  1. 「管理」→「データの表示」→「チャネル グループ」を開く。 既定のグループをコピーして、新しいグループを作ります(編集者以上の権限が必要です)
  2. 「AIから」というチャネルを足す。 条件は「メディアが ai-assistant と完全一致」または「参照元が、下の正規表現に一致」のどちらかにします
  3. 並び順を「参照」より上にする。 GA4は、上から順に、最初に当てはまったチャネルに入れます。広告のチャネルよりは下に置き、広告のリンクが混ざらないようにします
  4. 保存して、レポートの一列目を新しいチャネルグループに切り替える

参照元の正規表現の例です。

(chatgpt\.com|chat\.openai\.com|openai|claude\.ai|(www\.)?perplexity\.ai|perplexity|gemini\.google\.com|gemini|copilot\.microsoft\.com|copilot\.com|chat\.deepseek\.com|grok\.com|vertexaisearch\.cloud\.google(\.com)?)

GA4の正規表現は、何も付けなければ値の全体と一致したときだけ当たります。Google のヘルプにある例は「ai で終わる参照元」すべてに当たる書き方を含み、AIと関係のない .ai のサイトまで拾うことがあります。自社の参照元の一覧を見て、AIのものだけが入っているかを確かめてから使います。 AIのサービスが増えたら、正規表現も足します。

標準のプロパティでは、カスタムチャネルグループは2つまで作れます。

着地したページと、問い合わせを見る

AIから来た人が、どのページに着地し、問い合わせなどにつながったかは、探索で見ます。

  1. 「探索」で自由形式のレポートを作る。 ディメンションに「セッションのデフォルト チャネル グループ」(または作ったチャネルグループ)と「ランディング ページ」を、指標に「セッション」と「キーイベント」を入れます
  2. AIの行だけに絞る。 フィルタで、チャネルが「AI アシスタント」(または「AIから」)のものだけにします
  3. 着地したページを読む。 AIがどのページを引用して人を送っているかが分かります。料金や事例のページなら、答えの中でその情報が使われている可能性があります

AI OverviewsとAIモードから来た人

GoogleのAI OverviewsとAIモードから来た人は、GA4では「オーガニック検索」に入ります。Google は、GA4の中で通常の検索と分ける方法を示していません。

Search Console の生成AIパフォーマンスレポート(2026年8月31日からすべてのサイト)で、AI OverviewsとAIモードで、自社のページへのリンクが表示された回数を見られます。ただし、見られるのは表示回数だけで、クリックは通常の検索の数字に混ざったままです。AI Overviews・AIモードに出る条件と確かめ方は、Google AI Overviews・AIモード対策にまとめています。

流入では見えないもの

GA4に出るのは、AIの答えのリンクをクリックして来た人だけです。AIの答えを読んで社名を覚え、あとから社名で検索した人は、オーガニック検索や直接に入ります。AIの影響のうち、GA4で見えるのは一部です。

知りたいことGA4で見えるかどこで見るか
AIの答えのリンクから来た人見えるAI アシスタントの行
AIの答えに、自社の名前が出たか・何番目か見えない自分でAIに聞いて測る
AIの答えで、何と紹介されたか、正しいか見えない答えの全文を読む
AIが答えを作るときに読んだページ見えない答えの引用元を記録する。サーバーの記録で、回答ボットの来訪を見る
答えを読んで、あとから社名で検索した人一部(オーガニック検索に混ざる)Search Console で社名を含む検索の数を見る
答えを読んで、問い合わせた人一部問い合わせのフォームで「何で知りましたか」を聞く
AIの影響と、見える場所

AIが相談を受けてその場でページを読みに来る「回答ボット」(ChatGPT-User など)は、多くはJavaScriptを動かさないので、GA4には記録されません。サーバーのアクセス記録で見ます。

問い合わせのフォームには、「何で知りましたか」を1問足し、選択肢に「生成AI(ChatGPT・Geminiなど)」を入れます。GA4で見える来訪と、フォームで聞いた答えを並べると、AIの影響がどれくらいの大きさかが見えてきます。

答えの中を測る方法は、AI検索対策(AIO・GEO・LLMO)の効果測定にまとめています。

AI検索ドックで見られること

私たちの AI検索ドック では、GA4では見えない「答えの中」を測ります。お客様がしそうな相談を30問つくり、ChatGPT・Gemini・Copilotに各10回ずつ聞いて、名前が出た割合、出たときの順番、引用されたページ、内容の正しさをまとめます。GA4の来訪と並べると、答えの中の変化が来訪につながったかを確かめられます。

よくある質問

GA4で、ChatGPTからの流入はどこで見られますか?

「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」で、「セッションのデフォルト チャネル グループ」の「AI アシスタント」の行を見ます。参照元に切り替えると、chatgpt.com からの来訪が分かります。

Perplexity や Claude からの流入も「AI アシスタント」に入りますか?

私たちのGA4では、perplexity.ai と claude.ai はどちらも「AI アシスタント」に入りました。ただ、Google はAIの一覧を公開していないので、自社の参照元でも確かめてください。

2026年5月より前のAIからの流入は、どう見ればいいですか?

既定のチャネルは過去に振り直されないので、「参照」や「未割り当て」に入ったままです。カスタムチャネルグループは過去にもさかのぼって当たるので、それを使って比べます。

AI Overviewsからの流入は、GA4で分けられますか?

分けられません。GA4では通常の検索と同じ「オーガニック検索」に入ります。Search Console の生成AIパフォーマンスレポートで、表示回数の動きを見ます。

AIからの流入が少ないのは、AIに出ていないからですか?

そうとは限りません。AIの答えでは、リンクをクリックせずに社名を覚えて、あとから検索する人もいます。答えの中に名前が出ているかは、AIに聞いて測る必要があります。

まとめ

GA4でAIからの流入を見るときは、まず既定の「AI アシスタント」の行を見ます。私たちのGA4では、2026年6月以降のAIからの来訪の93.9%がこの行に入りました。

  • Perplexity と Claude も、私たちのGA4では「AI アシスタント」に入った
  • GoogleのAIの引用リンクが経由するドメインや、UTMだけ付いた来訪は、ほかの行に残る
  • AIの行が出る前のデータは振り直されないので、期間をまたいで比べるならカスタムチャネルグループを使う
  • AI OverviewsとAIモードは、オーガニック検索に入って分けられない

GA4に出るのは、AIの影響の一部です。答えの中で自社がどう紹介されているかは、AIに聞いて測ります。

この記事を書いた人

AI検索ドック研究チーム

AI検索ドックで、ChatGPT・Gemini・Copilotなどの答えを調べているチームです。お客様がAIにしそうな相談をくり返し聞き、どの会社や商品の名前が出るか、AIが裏で何を検索し、どのページを引用したかを記録しています。自社の計測や業種ごとの調査、診断で集めた回答をもとに書いています。運営はStellagent株式会社です。

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