Googleの「AIモード」とは? 使い方と、企業のサイトはどう扱われるか

Googleの「AIモード」とは? 使い方と、企業のサイトはどう扱われるか
目次9
  1. Googleの「AIモード」とは
  2. AIモードとAI Overviewsの違い
  3. AIモードは裏で何度も検索する(クエリファンアウト)
  4. 企業のサイトは、AIモードでどう扱われるか
  5. Search ConsoleでのAIモードの数え方
  6. AIモード対策は、AI Overviewsと同じ土台
  7. 自社がAIモードに出ているかの確かめ方
  8. よくある質問
  9. まとめ

GoogleのAIモードとは、質問をいくつもの検索に分けて調べ、ウェブのページを引用しながら会話で答える、Google検索の機能です。google.com/ai を開くか、Googleで検索するときに「AIモード」を選ぶと使えます。日本語では2025年9月9日から使えるようになりました。

企業から見ると、AIモードは「お客様の相談に、どのページを根拠にして答えるか」をGoogleが選ぶ場所です。この記事では、使い方を短く説明したあと、企業のサイトがAIモードでどう引用されるか、Search Console でどう数えられるか、何をすればよいかを、Googleの公式の説明と、私たちがAIモードに90回送った記録で説明します。

ChatGPTやCopilotを含むAIの答え全般の対策はAIO対策に、全体の地図はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)完全ガイドにまとめています。

この記事のポイント

  1. AIモードは、質問を分けて検索し、ページを引用して会話で答えるGoogle検索の機能
  2. 私たちの90回では、1回の答えに平均5.2件のページが並び、2.8件が引用された
  3. Search Console では、追加の質問も新しい検索として数える。対策の土台はAI Overviewsと同じ

Googleの「AIモード」とは

Googleは、AIモードを「AI による概要でできることをさらに拡張したもの」と説明しています。質問をサブトピックに分け、それぞれを同時に検索し、その結果をまとめて1つの答えにします。答えの中と横には、根拠にしたページへのリンクが並びます。

向いているのは、1回の検索では終わらない相談です。Googleは、さらに調べる・考える・複雑に比べるといった質問で特に役に立つ、と書いています。日本語版の発表でも、初期の利用者は通常の検索の2〜3倍の長さの質問をしていた、とされています。

答えの確かさが十分でないと判断したときは、AIの答えのかわりにウェブのリンクの一覧を出すことがあります。ヘルプには、AIの答えには間違いが含まれる場合がある、とも書かれています。

AIモードの使い方

ヘルプに書かれている入口は3つです。

  1. google.com/ai を開く
  2. Googleの検索バーに質問を入れ、「AIモード」を選ぶ
  3. Googleアプリのホーム画面で、AIモードのアイコンを押す

質問は、文字のほか、音声、画像、PDFなどのファイル、ウェブページのURLでもできます。答えのあとに続けて質問すると、前の話を引き継いで深く調べられます。履歴を有効にしていると、前に中断したところから再開できます。

AI Overviews(Googleの日本語の画面では「AIによる概要」と表示されます)から追加の質問をすると、そのままAIモードの会話に続きます。Googleは2026年5月に、この形をPCとモバイルで世界に広げたと発表しています。

日本ではいつから使えるか

日本での提供の時期は、古い説明のまま書かれていることがあります。Googleの公式の発表で並べると次のとおりです。

時期出来事
2025年9月9日日本語での提供を開始(PC・モバイルのブラウザ、Androidと iOS の Googleアプリ)。当時のモデルは Gemini 2.5 のカスタム版
2025年11月19日Gemini 3 を、まず米国のAIモードに導入。クエリファンアウトで、より多くの検索を行えるようになった
2026年5月6日答えの文の横に置くリンクを増やし、PCではリンクに重ねると、サイトの名前や題名が見えるようにした
2026年5月19日AIモードの月間の利用者が10億人を超えたと発表。既定のモデルを Gemini 3.5 Flash に。AI Overviewsから追加の質問でAIモードへ続く形を、世界で開始
AIモードの主な出来事(2026年10月時点、Googleの公式の発表より)

ヘルプでは、提供している国に日本、言語に日本語が入っています。Googleの有料のプラン(Google AI Plus・Pro・Ultra)が必要とされているのは、AIモードの中で上位のモデル(Gemini 3 Pro)を選んで使う場合など、一部の機能です。

AIモードとAI Overviewsの違い

どちらもGoogle検索の中のAIの答えですが、出方と使われ方が違います。企業にとって大きいのは、AI Overviewsは出ない検索も多いのに対して、AIモードは選んだ人の質問に毎回答えようとすることです。

AIモードAI Overviews
どこに出るかAIモードを選んだ画面(google.com/ai など)検索結果のいちばん上
いつ答えるか選べば答える。確かさが低いときはリンクの一覧を出すAIの答えが役に立つとGoogleが判断した検索だけ
入れる言葉長い相談の文が多い検索キーワード
続けて質問できる(前の話を引き継ぐ)追加の質問をするとAIモードへ続く
示すリンク答えの文の中と、横の一覧答えの横や下
モデル・手法AI Overviewsと違うことがあり、示すリンクも変わる同じ
AIモードとAI Overviewsの違い(2026年10月時点、Googleの公式の説明より)

Googleは、AIモードとAI Overviewsで違うモデルや手法を使うことがあり、答えも示すリンクも変わる、と書いています。片方で引用されているからといって、もう片方でも引用されているとは限りません。AI Overviewsがどんな検索で出て、何が引用されているかは、Google AI Overviews・AIモード対策にくわしく書いています。

AIモードは裏で何度も検索する(クエリファンアウト)

AIモードは、1つの質問をいくつもの検索クエリ(AIが検索に使う言葉)に分けて、同時に検索します。Googleはこれを「クエリ ファンアウト」と呼んでいます。

日本語版の発表の例では、「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを立てて」という相談から、宿・観光地・料理店などの検索に分けて調べ、1つの答えにまとめます。2025年11月の発表では、Gemini 3 によって、より多くの検索を行えるようになった、とされています。

AIモードがどんな検索クエリに分けたかは、画面には出ません。そこで参考として、同じGoogle検索を使う Gemini API(Google検索によるグラウンディング)に、私たちの30問を3回ずつ送って、検索クエリを記録しました(2026年10月12日)。90回の答えのうち89回で検索し、検索クエリは合わせて278本、1回あたり0〜6本、平均3.1本でした。

たとえば「2年前に終了した料金プランをAIが案内していた。誤りと出どころを特定してくれる日本のサービスを3つ挙げて」という相談では、ある回でこう分かれました。

  1. AI ハルシネーション 自社情報 監視 サービス 日本
  2. 生成AI 検索 出どころ 特定 GEO LLMO サービス 日本
  3. 生成AI 回答 誤り 特定 ツール サービス 日本

相談の文には出てこない「監視」「ツール」「日本」が足されています。これはAIモードそのものの検索クエリではありませんが、お客様の相談は、AIの中で短い検索キーワードに分けられてから、ページが探されることが分かります。分かれ方と確かめ方はクエリファンアウトとはにまとめています。

企業のサイトは、AIモードでどう扱われるか

Googleは、AIモードに出るための追加の要件も、特別な最適化もない、と書いています。根拠のリンクとして示されるには、ページがGoogleの索引に載り、スニペット(検索結果の説明文)つきで表示できることが条件です。2026年8月31日からは、Search Console の「検索の生成 AI」の設定が「含める」(初期設定)であることも加わりました。

AIモードの候補になる条件

ページがGoogleの索引に載り、スニペットつきで表示でき、Search Console の検索の生成AI設定が「含める」になっていることです。AIモードのための特別なファイルや構造化データはいりません。

実際の画面です。同じ箱根の宿の相談を、AIモードで送りました(2026年10月7日)。

GoogleのAIモード。相談への答えと地図、右側に引用元のページの一覧がある
AIモード。会話の形で答え、宿の地図と料金も出る。①右側に引用元の一覧(2026年10月7日)

答えの右側に引用元のページの一覧が並び、答えの文の中にもリンクが入ります。Googleは2026年5〜6月に、答えの中のリンクを増やし、PCではリンク先のサイトの名前が見えるようにした、と発表しています。

私たちが90回送って見えたこと

私たちは、AI検索の診断や計測の会社を探す相談を30問つくり、AIモードに3回ずつ送りました(2026年10月6日、クラウド上の仮想マシンのブラウザから、日本・日本語、ログインしない状態で送信)。

5.2件

答えの横の一覧に並んだページ(1回あたり)

2.8件

そのうち、答えの中で引用されたページ(1回あたり)

6.7件

答えの文の中に入ったリンク(1回あたり)

ステラジェント調べ(2026年10月6日、AIモード、30問×3回=90回。答えの文の中のリンクは、同じページへの重複を含む)

90回とも答えが出て、リンクの一覧だけになった回はありませんでした。引用されたページは90回で252件です。中身を分けると次のとおりでした。

種類引用の数引用があった答え
比較記事(題名に「◯選」「比較」「おすすめ」など)61件(24.2%)90回中36回
プレスリリース(PR TIMES)30件(11.9%)90回中29回
各社の公式サイトのサービス紹介・解説記事など161件(63.9%)―
AIモードで引用されたページの種類(2026年10月6日、30問×3回、引用252件)

AIモードは、比較記事だけでなく、各社の公式サイトとプレスリリースを多く引用していました。 答えの文の中のリンクも、各社のサービスのページへ向かうものが多くありました。私たちの相談は会社やサービスを探すものなので、分野が変われば顔ぶれは変わります。広告や商品の枠は、90回とも出ませんでした。ChatGPT・Gemini・Copilot・AI Overviewsで引用されるページとの違いは、AI検索の引用元とは? 引用されるページの条件と、調べ方にまとめています。

自社のページを出したくないとき

AIモードに出したくない場合は、Search Console の「検索の生成 AI」の設定で、サイト全体をAI Overviews・AIモード・Discover の生成AIの機能から外せます。ページごとなら nosnippet などの指定です。Google-Extended を止めても、AIモードへの表示は止まりません。方法ごとの違いは、Google AI Overviews・AIモード対策の「出さない設定」の表にまとめています。

Search ConsoleでのAIモードの数え方

AIモードでの表示とクリックは、Search Console の検索パフォーマンス(ウェブ)に、通常の検索と合わせて入ります。数え方は、Search Console のヘルプに書かれています。

AIモードAI Overviews
クリック外部のページへのリンクを押すと1回同じ
表示回数通常の検索と同じ決まり同じ
掲載順位検索結果のページと同じ方法で計算するAI Overviews全体で1つの順位。中のリンクはすべて同じ順位
追加の質問新しい検索として数える。その答えの表示・順位・クリックは、新しい質問の分になる―
Search Labs の試験の機能含まない含まない
AIモードとAI Overviewsの数え方(Search Console ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」、2026年10月時点)

ここで大事なのは、AIモードで続けて質問すると、その質問が新しい検索語として数えられることです。AIモードの質問は長い相談の文が多いので、Search Console の検索語の一覧に、長い質問の形の言葉が並ぶことがあります。

私たちのサイトでも、2026年10月5日〜11日に、AI検索ドックのページの検索語ごとの表示938回のうち340回(36%)は、長い質問の形の検索語157語でした。たとえば「chatgptがうちの会社について古い料金プランや終了したサービスの情報を答えてしまう。修正させる方法はありますか?」で、順位は2〜7位でした。ただし、これがAIモードの質問なのか、人が検索窓にそのまま打った言葉なのかは、Search Console では見分けられません。

AIモードとAI Overviewsだけを抜き出した数は、生成AIパフォーマンスレポート(2026年8月31日からすべてのサイト)で見られます。

  • 見られるのは、AIモードとAI Overviewsで、自社のサイトへのリンクが表示された回数
  • 切り口はページ・国・日付・デバイス
  • クリック数はなく、AIモードとAI Overviewsを分ける切り替えもヘルプには書かれていない

GA4でも、AIモードから来た人はGoogleの検索と分けられません。GA4での見え方はGA4でAIからの流入を見る方法にまとめています。

AIモード対策は、AI Overviewsと同じ土台

Googleは、2026年5月の公式のガイドで、生成AI検索に向けた最適化も「SEO であることに変わりはありません」と書いています。AIモードもAI Overviewsも、Google検索のランキングと品質のしくみの上で、検索で見つけたページを根拠にして答えるからです。AIモードだけのための特別な対策はありません。

そのうえで、AIモードのしくみと私たちの記録から、力を入れる場所は次の3つです。

1

分けられた検索に答えるページ

相談は、条件・比べる相手・料金・評判などの検索に分けられます。その観点ごとに、答えになるページがあるかを確かめます。言い換えのたびにページをつくるのは、Googleのスパムのポリシーに触れるおそれがあります。

2

公式サイトで、事実を文字で書く

AIモードは各社の公式サイトを多く引用していました。サービスの中身・料金・対象・実績を、画像だけにせず文字で書きます。

3

外のページで紹介される

比較記事とプレスリリースも引用されていました。比較記事に正しい情報で載るよう運営者に相談し、発表には自社で集めた数字や選ぶときの条件を入れます。

AIモードの対策は、AI Overviewsや、ほかのAIの対策と分けて考えなくて大丈夫です。 やり方の全体はAIO対策の6つの手順に、やることとやってはいけないことの一覧はAIO対策チェックリストにまとめています。

llms.txt や、AI向けの構造化データも要りません。Googleは、Google検索は llms.txt を無視し、生成AI検索に構造化データは必要ない、と書いています。くわしくはllms.txtとは? 意味ないと言われる理由と、構造化データのAI検索での効果にまとめています。

自社がAIモードに出ているかの確かめ方

AIモードの答えは、回ごとに変わります。Search Console の表示回数だけでは、どの相談で、どう紹介されたかは分かりません。そこで、お客様がしそうな相談の文をつくり、何回か送って記録します。

AIモードでの確かめ方

  • お客様がしそうな相談を10〜30個、文の形で書き出す
  • 毎回新しい会話で、同じ相談を何回か送る
  • 答えの本文に自社の名前が出たか、何番目に出たかを記録する
  • 引用元の一覧と答えの中のリンクに、自社のどのページが入ったかを記録する
  • 自社のかわりに引用されたページ(比較記事・他社の公式・発表)を書き出す

AI Overviewsでの確かめ方と記録の表は、Google AI Overviewsに自社が出ているか調べる方法にまとめています。

AI検索ドックでは、GoogleのAIモードとAI Overviewsを、オプションで計測に追加できます。ChatGPT・Gemini・Copilotと同じ質問を何回も送り、名前が出た割合、引用されたページ、内容の正しさを並べて見られます。

よくある質問

GoogleのAIモードは無料ですか?

Google検索の機能として使えます。ヘルプで有料のプラン(Google AI Plus・Pro・Ultra)が必要とされているのは、AIモードの中で上位のモデル(Gemini 3 Pro)を選んで使う場合など、一部の機能です。

AIモードはどこから使えますか?

google.com/ai を開くか、Googleの検索バーに質問を入れて「AIモード」を選びます。Googleアプリでは、ホーム画面のAIモードのアイコンから使えます。

AIモードは日本でいつから使えますか?

日本語では2025年9月9日から、順に提供が始まりました。PC・モバイルのブラウザと、Android・iOS の Googleアプリで使えます。

AIモードを消すことはできますか?

AIモードは、自分で選んだときに開く画面です。通常の検索結果はこれまでどおり使えます。サイトの運営者が自社のページをAIモードに出したくない場合は、Search Console の「検索の生成 AI」の設定や nosnippet を使います。

AIモードとAI Overviewsは何が違いますか?

AI Overviewsは検索結果のいちばん上に出る要約で、役に立つとGoogleが判断した検索にだけ出ます。AIモードは選んだ人の質問に会話で答え、続けて質問できます。違うモデルや手法を使うことがあり、示すリンクも変わります。

AIモードとGeminiアプリは同じですか?

別のサービスです。AIモードはGoogle検索の中の機能で、Google検索の品質とランキングのしくみに基づき、ウェブのページを根拠にして答えます。

AIモードに自社のページを出すための特別な設定はありますか?

ありません。Googleは、追加の要件も特別な最適化もない、と書いています。索引に載り、スニペットつきで表示でき、Search Console の検索の生成AI設定が「含める」(初期設定)であれば、候補になります。

AIモードでの表示やクリックは、Search Consoleで見られますか?

検索パフォーマンス(ウェブ)に、通常の検索と合わせて入ります。外部のページへのリンクを押すとクリック1回、掲載順位は検索結果のページと同じ方法で計算されます。生成AIパフォーマンスレポートでは、AIモードとAI Overviewsを合わせた表示回数が見られます。

AIモードで続けて質問すると、Search Consoleではどう数えられますか?

新しい検索として数えられます。その答えでの表示・順位・クリックは、新しい質問の分になります。そのため、長い質問の形の検索語が Search Console に並ぶことがあります。

AIモードで、企業のどんなページが引用されますか?

私たちが会社やサービスを探す相談を90回送ったときは、各社の公式サイトのサービス紹介や解説記事が最も多く、比較記事が24.2%、プレスリリースが11.9%でした。分野によって顔ぶれは変わるので、自社の相談で確かめます。

AIモードのために llms.txt や構造化データは必要ですか?

いりません。Googleは、Google検索は llms.txt を無視し、生成AI検索に構造化データは必要ない、と書いています。

まとめ

AIモードは、質問を分けて検索し、ページを引用して会話で答える、Google検索の機能です。企業のページは、索引に載りスニペットつきで表示できれば候補になり、公式サイト・比較記事・プレスリリースが引用されます。

  • 使い方は、google.com/ai か、検索で「AIモード」を選ぶ
  • 対策の土台は、AI Overviewsや、ほかのAIと同じ
  • Search Console では、追加の質問も新しい検索として数えられる
  • 引用は回ごとに変わるので、相談の文で何回か確かめる

最初の一歩は、お客様がしそうな相談を1つ、AIモードに送ってみることです。答えの横に並んだページと、答えの中のリンクに、自社のどのページが入っているかを見てください。

この記事を書いた人

AI検索ドック研究チーム

AI検索ドックで、ChatGPT・Gemini・Copilotなどの答えを調べているチームです。お客様がAIにしそうな相談をくり返し聞き、どの会社や商品の名前が出るか、AIが裏で何を検索し、どのページを引用したかを記録しています。自社の計測や業種ごとの調査、診断で集めた回答をもとに書いています。運営はステラジェント株式会社です。

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