ChatGPT・Geminiは最新の情報をどこから取っている? プレスリリース・SNS・YouTubeは届くか

ChatGPT・Geminiは最新の情報をどこから取っている? 学習データの期限と、プレスリリースは届くか
目次9
  1. ChatGPT・Geminiが最新の情報を取る道は、学習と検索の2つ
  2. 学習データはいつまで? 主なモデルの知識のカットオフ
  3. カットオフより新しいことは、検索して答える
  4. 検索したとき、AIは何を参照しているか
  5. 新しい情報は、どれくらいでAIに届くか
  6. 最新の情報をAIに届けるためにできること
  7. 新しい情報が答えに届いたかを確かめる
  8. よくある質問
  9. まとめ

ChatGPTやGeminiが最新の情報を得る道は、学習で覚えた知識と、答えるときの検索の2つです。学習の知識は、モデルごとの「知識のカットオフ」までで止まっていて、いまの主なモデルでは2026年3〜6月ごろまでです。それより新しいことは、答えるときに検索して、見つけたページを参照して答えます。

だから、自社の新しい情報がAIの答えに届くかは、検索で見つかるページに書かれているかで決まります。この記事では、主なモデルの学習データはいつまでか、検索のしくみ、検索したときにAIが参照しているページの種類(プレスリリース・比較記事・YouTube・SNS・note)、新しい情報が届くまでの時間を、各社の公式の説明と私たちの計測でまとめます。

AI検索対策の全体の地図はAI検索対策(AIO・GEO・LLMO)完全ガイドに、AIの答えに正しく紹介されるためのやり方はAIO対策にまとめています。

この記事のポイント

  1. 学習の知識はカットオフまで。主なモデルは2026年3〜6月ごろで、新しい情報は検索して答える
  2. 検索したGeminiの引用元の1位はプレスリリースの配信サイトで、多くは計測の前30日以内のもの
  3. YouTubeとSNSは、サービスを探す相談の答えにはほぼ届かない。届くのは文字のページ

ChatGPT・Geminiが最新の情報を取る道は、学習と検索の2つ

AIの答え方には、学習で覚えている知識だけで答える場合と、検索して見つけたページを参照して答える場合があります。

学習の知識検索
何でできているかモデルを作るときに集めたデータ答えるその場で検索して読んだページ
どこまで新しいか知識のカットオフまで検索の索引に載っているページの新しさまで
新しく出した情報が入るまで次のモデルが出るまで。数か月以上索引に載り、参照されれば、数日のうちに入ることもある
情報を集めるボット学習ボット(GPTBot・ClaudeBot など)検索ボット(OAI-SearchBot・Googlebot・bingbot など)、回答ボット(ChatGPT-User など)
ChatGPT・Geminiが情報を得る2つの道

会社やサービスについての相談では、いまの主なAIはほとんどの場合、検索してから答えます。私たちが計測や診断のサービスを探す相談を900回聞いたときも、889回(98.8%)の答えに、検索して参照したページ(引用元)が付いていました(2026年10月1日、ChatGPT・Gemini・Copilot)。

最新の情報を届けたいなら、相手にするのは検索の道です。 学習の知識は、時間をかけて積み上がる土台です。学習の道でできることはLLMO対策にまとめています。

学習データはいつまで? 主なモデルの知識のカットオフ

モデルが覚えているのは、学習に使ったデータの時点までです。この時点を「知識のカットオフ」と呼びます。各社が公式のモデルの説明に載せている値は次のとおりです(2026年10月14日に確認)。

会社モデル知識のカットオフ
OpenAIGPT-6.1 Sol2026年4月30日
OpenAIGPT-6 Astra2026年4月30日
OpenAIGPT-6 Luna2026年5月18日
AnthropicClaude Opus 5.5・Sonnet 5.5・Fable 5.12026年6月
GoogleGemini 3.8 Flash2026年3月(分野によっては2025年1月まで)
主なモデルの知識のカットオフ(2026年10月14日、各社の公式のモデルの説明より)

Googleの新しい Gemini 4 Argon は、2026年10月14日の時点で、知識のカットオフが公式の説明に見当たらなかったため、表に入れていません。

カットオフから公開までには時間がかかります。GPT-6.1 Sol はカットオフが4月30日で、発表は9月29日でした。Gemini 3.8 Flash はカットオフが3月で、モデルカードの公開は9月2日です。今日出した情報がモデルの知識に入るのは、早くても次のカットオフを持つモデルからで、その公開はさらに数か月後です。

カットオフまでのページが、すべて知識に入っているわけでもありません。Googleは、Gemini 3.8 Flash について、分野によっては知識が2025年1月までにとどまると書いています。AIに「あなたの知識はいつまで?」と聞く方法もありますが、答えは正確とは限らないので、各社の公式のモデルの説明を見るのが確実です。

画面のChatGPTやGeminiで、いまどのモデルが答えているかは、プランや設定、質問によって変わります。

カットオフより新しいことは、検索して答える

カットオフより後のことは、検索して答えます。どこを検索し、いつ検索するかは、AIごとに公式に次のように説明されています。

AI検索する先いつ検索するか関わるボット
ChatGPT自社の検索ボットが集めた索引と、提携する検索の会社新しい情報が答えに役立つと判断したとき、自動で検索する。利用者が検索を選んで頼むこともできる検索ボット OAI-SearchBot、回答ボット ChatGPT-User
GeminiGoogle検索質問を読み、Google検索で答えが良くなるかを判断し、必要なら検索クエリをつくって検索するGooglebot
CopilotBing質問から、Webの情報で答えが良くなる言葉を見つけ、検索クエリをBingに送るbingbot
AIごとの検索のしくみ(2026年10月14日、各社の公式の説明より)

検索するときは、質問の文をそのまま検索するのではなく、AIが検索クエリ(AIが検索に使う言葉)をつくり直します。OpenAIのヘルプにも、質問を的を絞った検索クエリに書き換え、最初の結果を見てさらに詳しく検索することがある、と書かれています。どんな言葉で検索しているかはクエリファンアウトにまとめています。

ChatGPTの検索に出るかを決めるのは、OpenAIの検索ボット OAI-SearchBot です。これを robots.txt で止めたサイトは、ChatGPTの検索の答えに出ません。止めるのをやめたときの反映には、24時間ほどかかると書かれています。「ChatGPTの検索はBingを使っている」という説明も見かけますが、いまの一般向けの説明では、提携する検索の会社の名前は挙げられていません。AIごとの検索する先の違いはChatGPT・Gemini・Copilotの違いにまとめています。

検索したとき、AIは何を参照しているか

検索して答えるとき、AIが実際にどんなページを参照しているかを、私たちの週次の計測で数えました。計測や診断のサービスを探す30問を、ChatGPTとGeminiに各10回ずつ聞いた600回答です(2026年10月12日、クラウド上の仮想マシンのブラウザから送信)。

今回のChatGPTの答えでは、引用元のURLを取り出せませんでした。画面の形が変わり、引用元が名前だけの表示になったためです。ChatGPTの数字は、同じ30問で測った前回(2026年10月1日、各10回)の値を使います。

引用元の種類ChatGPT(10月1日)Gemini(10月12日)
プレスリリース(PR TIMES)24.3%(73回答)29.7%(89回答)
note1.3%(4回答)2.7%(8回答)
YouTube0%(0回答)0.7%(2回答)
SNS(X・Instagram・Facebook・TikTok・Threads・LinkedIn)0%(0回答)0%(0回答)
引用元の種類ごとに、そのページを引用した回答の割合(各300回答。サービスを探す30問×10回。ステラジェント調べ)

プレスリリースは、よく参照されている

Geminiの引用元をドメインごとに数えると、1位はプレスリリースの配信サイト PR TIMES で、300回答中89回答で引用されていました。前回の10月1日も、ChatGPTでは73回答、Geminiでは80回答で、どちらも上位2位までに入っていました。

参照されていたのは、新しいリリースが中心です。Geminiが引用した PR TIMES のリリース64本の配信日を調べると、計測の前7日以内のものが18本、30日以内のものが28本でした。回答ごとに数えた引用114件のうち55件は、7日以内に配信されたリリースへの引用です。10月9日に配信された、ある会社のリリース1本は、3日後の計測で15回答に引用されていました。

89回答

PR TIMESのページを引用した回答(300回答中)

18本

計測の前7日以内に配信されたリリース(引用された64本中)

15回答

3日前に配信されたリリース1本を引用した回答

ステラジェント調べ(2026年10月12日、Gemini、サービスを探す30問×10回=300回答、クラウド上の仮想マシンのブラウザから送信)

私たち自身のリリースも、今回はじめて引用されました。「AIが自社について古い料金プランを答える。誤りの出どころを特定してくれるサービスは?」という質問で、Geminiが私たちの AI検索ドック を3つのうち1番目に紹介し、その根拠として、10月1日に配信した提供開始のリリースを引用していました(10回答中1回答)。前回の10月1日の計測では、私たちのリリースは配信サイトのページとして一度も引用されていませんでした。

ただし、これはAIの計測や診断という、新しいサービスが次々に出ている分野での結果です。リリースがどれだけ参照されるかは、分野や質問で変わります。検索して答えるAIにとって、プレスリリースは新しい情報の入口の一つになっています。

いちばん多いのは、比較記事とまとめ記事

引用の数で見ると、いちばん多いのはプレスリリースではなく、サービスを比べた記事とまとめ記事です。Geminiの引用の多い上位60ページを種類で分けると、引用した回答の約7割が、比較記事・まとめ記事への引用でした。

これらの記事も、新しいものがよく参照されています。プレスリリース以外の上位60ページのうち、ページに日付が書かれていた39ページの中で、22ページは計測の前30日以内に公開か更新されていました。一方で、1年以上前の記事も引用されていました。検索しても、参照したページが古ければ、答えも古い情報になります。 料金や社名を変えたあとの点検はAIに古い情報を答えさせないチェックリストにまとめています。

YouTube・SNS・noteは届くか

サービスを探す相談の答えでは、YouTubeとSNSはほとんど参照されていませんでした。Geminiの300回答のうちYouTubeを引用したのは2回答で、そのうち1本は、ある会社のリリースを紹介するニュースの動画でした。X・Instagram・Facebook・TikTok・Threads・LinkedInの投稿は、ChatGPT・Geminiのどちらでも0回答でした。noteは、Geminiで8回答、前回のChatGPTで4回答に引用され、多くはサービスを比べた記事でした。

ただし、GoogleのAI Overviews(日本語の画面では「AIによる概要」)では、YouTubeがよく引用されます。AIO対策のやり方や学び方についての33の言葉を、検索の言葉と質問の形で2回ずつGoogleで検索したところ、AI Overviewsが出た87回のうち51回でYouTubeの動画が引用されていました(2026年10月13日)。noteは9回、PR TIMESは2回、Instagramは1回です。

計測答えの数YouTubeSNSnote
ChatGPT、サービスを探す30問×10回(2026年10月1日)300回答004
Gemini、同じ30問×10回(2026年10月12日)300回答208
AI Overviews、AIO対策のやり方・学び方の33語×2つの形×2回(2026年10月13日)87回511(Instagram)9
YouTube・SNS・noteが引用された回数(ステラジェント調べ、クラウド上の仮想マシンのブラウザから送信)

YouTubeが届きやすいのは、やり方や学び方を聞く質問のAI Overviewsです。サービスを選ぶ相談の答えには、ほぼ届いていません。SNSの投稿は、どの計測でもほとんど参照されていませんでした。AIに届けたい新しい情報は、SNSや動画だけでなく、文字のページにも書いておく必要があります。 AIごとの引用元の違いと、引用されるページの条件は、AI検索の引用元とはにまとめています。

参照先は、聞く市場で変わる

ここまでの数字は、AI検索対策のサービスを探す相談でのものです。何を参照するかは、聞く市場(分野)によって大きく変わります。私たちが測った別の分野、大学生が長期インターンを探す相談と比べると、AIの検索クエリのつくり方から違っていました。

比べたのは、どちらもChatGPTの画面(一時チャット)で、相談の質問を1問につき3回ずつ聞いたときの検索クエリです。インターンの分野は社名を入れない35問で105回(2026年9月28日)、AI検索対策の分野は30問で90回(2026年10月2日)です。検索クエリにその市場の主なサービスの名前が入っているかを、それぞれの計測で使っているサービスの名前の一覧で数えました。

ChatGPTの検索クエリインターン探しの相談AI検索対策のサービス探し
サービス名が入った検索クエリ77%(369語中284語)20.1%(412語中83語)
最初の検索クエリにサービス名が入っていた回65.7%(105回中69回)6.7%(90回中6回)
分野の言葉だけの検索クエリ21.4%(369語中79語)72.3%(412語中298語)
ChatGPTの検索クエリの中身(画面の一時チャット、1問3回。インターン探しは35問・369語、2026年9月28日。AI検索対策は30問・412語、2026年10月2日。ステラジェント調べ)

インターンの分野では、相談を受けたAIが、最初の検索クエリから「長期インターン 求人 サイト おすすめ」に大手のサービス名を2〜3個並べて検索していました。AIがはじめから思い浮かべるサービスが決まっていて、その名前で確かめにいく形です。AI検索対策の分野では、最初の検索クエリにサービス名が入ったのは90回中6回で、多くは「LLMO 診断 サービス 日本 会社」のような、分野の言葉だけの検索でした。site: やドメインを入れた検索クエリはどちらにも2割ほどありましたが、どちらも2回目以降の、候補を見つけたあとの確かめに使われていました。

引用元も違いました。こちらは、同じ相談の答えを別の計測でChatGPT・Gemini・Copilotから集めたものです(インターンの分野は35問×各50回、2026年9月27日。AI検索対策の分野は30問×各10回、2026年10月1日。どちらもクラウド上の仮想マシンのブラウザから送信)。

AIインターン探しの相談AI検索対策のサービス探し
ChatGPT93.3%(10)47.4%(144件中9)
Gemini74.7%(5)37.8%(566件中4)
Copilot60%(5)30.2%(976件中3)
引用元のうち、その市場の主なサービス自身のサイト(公式ページと、そのサイトの記事)の割合(ステラジェント調べ)

インターンの分野では、ChatGPTの引用の93.3%が主なサービス自身のサイトで、引用の多い上位10ドメインだけで82.1%を占めていました。AI検索対策の分野では、上位10ドメインは43.4%にとどまり、引用はプレスリリースや、サービスを比べた記事、まとめ記事に広く散っていました。

ここから私たちは、次のように考えています(推測です)。主なサービスが決まっている市場では、AIは名前を知っているサービスを、そのサービス自身のサイトで確かめにいく。 まだ固まっていない市場では、AIは分野の言葉で検索し、そこで上位に出る比較記事やまとめ記事、プレスリリースから候補を集めます。

2つの計測には、比べるうえでの限界があります。時期が4日ほどずれていること、質問の数と回数が違うこと(各AI約1,750回答と300回答)、市場ごとに質問のつくり方が違うことです。「主なサービス」の範囲も同じではありません。インターンの分野は36のサービスの37のドメイン、AI検索対策の分野は引用の上位のページから確かめた33のドメインで数えました。AI検索対策の分野には100を超えるサービスがあり、一覧にない会社のサイトは第三者のサイトとして数えているので、AI検索対策の割合は少なめに出ています。ほかの市場で同じ傾向になるかは、まだ確かめていません。

新しい情報は、どれくらいでAIに届くか

検索の道では、新しいページがボットに読まれ、検索の索引に載り、AIに参照されて、はじめて答えに届きます。私たちのサイト(stellagent.ai)で、10月7日と8日に公開したブログの記事20本に、ボットがいつ来たかを数えました(2026年10月5日〜11日の記録。名乗りだけでなく、各社が公開している接続元で確かめたボットだけ)。

ボット種類来た記事はじめて来るまで
Googlebot検索ボット(Google検索・Gemini・AI Overviews)20本中20本19本は1時間半以内、1本は29時間後
bingbot検索ボット(Bing・Copilot)20本中20本すべて1時間半以内
OAI-SearchBot検索ボット(ChatGPTの検索)20本中11本4時間〜3日
ChatGPT-User回答ボット(ChatGPTが答えるときに読みに来る)20本中14本4時間〜4日
GPTBot学習ボット(OpenAIのモデルの学習)20本中16本4時間〜33時間
公開した記事20本に、ボットがはじめて来るまでの時間(stellagent.ai、2026年10月7日・8日公開、公開の作業をした時刻から)

GoogleとBingの検索ボットは、ほとんどの記事に1時間半以内に来ました。ChatGPTが答えるときに読みに来る回答ボットは、早い記事で公開の4時間後に来ています。Bing Webmaster Tools の AI Performance(Copilot などで引用された回数)では、10月7日・8日に公開した記事のうち3本が、10月10日までに合わせて119回引用されていました。

学習ボットも1日ほどで来ていますが、読まれたことと、モデルの知識に入ることは別です。その内容がAIの知識に入るのは、次のカットオフを持つモデルからです。

プレスリリースも、配信から数日で答えに届いていました。先に見たとおり、10月9日配信のリリースが3日後に15回答で引用され、私たちの10月1日のリリースは11日後の計測で引用されました。ただ、どれくらいで届くかは、どの会社も公表していません。ここにあるのは、私たちのサイトと計測で見えた例です。

最新の情報をAIに届けるためにできること

ここまでのことから、新しい情報をAIに届けるには、検索で見つかる文字のページに、新しい情報を書いておくことが中心になります。自社サイト、プレスリリース、外のページの順に進めます。

  1. 自社サイトの該当するページを、その日のうちに書き換える。 料金・サービス・会社の情報を変えたら、新しいお知らせを足すだけでなく、料金表や会社概要など、もとのページも直します。いつの情報かが分かるように、更新した日付を書きます
  2. 検索エンジンに更新を知らせる。 サイトマップの lastmod(最終更新日)を正しく更新します。Googleは、lastmod が一貫して正確だと確かめられる場合に使う、と書いています。Bing には IndexNow で更新したURLを知らせられます(Googleは IndexNow の参加先にありません)
  3. 検索ボットを止めていないか確かめる。 robots.txt や配信サービス(CDN)のボット対策で、OAI-SearchBot・Googlebot・bingbot を止めていないかを見ます。止めていると、新しいページを出しても参照されません
  4. プレスリリースを、お客様の相談で見つかる書き方で出す。 題名と冒頭に、何のサービスか、誰のどんな困りごとに使えるかを書き、料金や対象などの事実を本文の文字で書きます。AIが相談から検索クエリをつくったときに、見つかる言葉が入っていることが大事です
  5. 外のページにも、新しい情報を載せてもらう。 引用の約7割は比較記事とまとめ記事でした。自社を紹介している比較記事やまとめ記事の運営者に、新しい料金やサービスへの更新をお願いします
  6. 動画やSNSで出す情報は、文字のページにも書く。 YouTubeは、やり方や学び方を聞く質問の AI Overviews には届きやすい一方、SNSの投稿はほとんど参照されていませんでした。同じ中身を、自社サイトやnoteの記事にも書いておきます

どこに力を入れるかは、市場の段階でも変わります。主なサービスが決まっている市場で、その一つとして名前が挙がっているなら、AIは自社サイトを確かめにくるので、まず自社サイトの情報を新しくすることが効きます。まだ固まっていない市場や、名前が挙がらない立場なら、分野の言葉で検索したときに出る比較記事・まとめ記事・プレスリリースに、新しい情報で載ることが先です。

外のページに載る場所を増やすやり方はAIO対策に、古い情報が答えられているときの直し方はAIが自社の間違った情報を答えるときの原因と直し方にまとめています。

新しい情報が答えに届いたかを確かめる

届いたかは、AIに聞いて確かめます。社名を入れた質問だけでなく、お客様がしそうな相談の形でも聞きます。社名を入れると、AIは社名で検索するので、自社サイトやリリースが見つかりやすく、相談のときの答えとは違うからです(くわしくはAIに自社が出てこない理由と、確かめ方)。

新しい情報が届いたかを確かめること

  • 新しい料金やサービス名で答えているか、前の情報のままか
  • 答えの引用元に、更新した自社のページやリリースが入っているか
  • 引用元の外のページに、前の情報が残っていないか
  • 同じ質問を何回か聞いて、毎回同じように答えるか

答えは毎回変わるので、1回で判断しません。何回聞けばよいかの目安はAI検索対策の効果測定に、GoogleのAI Overviewsでの確かめ方はAI Overviewsに自社が出ているか調べる方法にまとめています。

私たちの AI検索ドック では、お客様がしそうな相談を30問つくり、ChatGPT・Gemini・Copilotに各10回ずつ、合わせて900回聞いて、答えの全文と引用元を残します。新しい情報で答えているか、どのページが参照されているかを、同じ条件でくり返し測れます。この記事の数字も、同じやり方で私たち自身を毎週測ったものです。

よくある質問

ChatGPTの学習データはいつまでですか?

OpenAIの公式のモデルの説明では、GPT-6.1 Sol と GPT-6 Astra が2026年4月30日、GPT-6 Luna が2026年5月18日です(2026年10月14日に確認)。画面のChatGPTでどのモデルが答えるかは、プランや設定で変わります。

Geminiの学習データはいつまでですか?

GoogleのモデルカードではGemini 3.8 Flash が2026年3月で、分野によっては2025年1月までにとどまるとされています。Gemini 4 Argon は、2026年10月14日の時点で、公式の説明にカットオフが見当たりませんでした。

知識のカットオフとは何ですか?

AIのモデルが学習に使ったデータの時点のことです。モデルが覚えているのはこの時点までで、それより後のことは、検索しないと答えられません。カットオフから公開までには数か月かかります。

カットオフより新しいことは、答えられないのですか?

検索すれば答えられます。ChatGPTは新しい情報が役立つと判断すると自動で検索し、GeminiはGoogle検索、CopilotはBingで検索して、見つけたページを参照して答えます。

AIに「いつまでの知識?」と聞けば正確ですか?

正確とは限りません。各社の公式のモデルの説明に載っている値を見るのが確実です。分野によって、カットオフより前のことでも知識が薄いことがあります。

自社のプレスリリースは、AIに読まれていますか?

検索して答えるAIは、プレスリリースをよく参照しています。私たちの計測では、Geminiの引用元の1位がプレスリリースの配信サイトで、300回答中89回答で引用されていました(2026年10月12日)。引用されたリリースの多くは、計測の前30日以内に配信されたものでした。

YouTubeやSNSの投稿は、AIの答えに使われますか?

サービスを探す相談の答えでは、ほとんど使われていませんでした。SNSの投稿はChatGPT・Geminiとも0回答、YouTubeはGeminiの300回答中2回答です。GoogleのAI Overviewsでは、やり方や学び方の質問でYouTubeの動画がよく引用されていました。

どの業界でも、AIが参照するページは同じですか?

同じではありませんでした。私たちが測った2つの分野では、主なサービスが決まっているインターン探しの相談で、ChatGPTの引用の93.3%が主なサービス自身のサイトでした。まだ固まっていないAI検索対策の分野では47.4%で、比較記事・まとめ記事・プレスリリースに広く散っていました。

新しい情報は、どれくらいでAIの答えに届きますか?

どの会社も公表していません。私たちの記録では、公開したページにGoogleとBingの検索ボットが1時間半ほどで来て、配信から3日後のリリースが答えに引用された例がありました。学習の知識に入るのは次のモデルからで、数か月以上先です。

サイトを更新したのに、AIが古い情報を答えます。なぜですか?

AIが参照しているページが、まだ古いままの可能性があります。外の比較記事やまとめ記事、昔のリリースに前の情報が残っていると、それが答えに使われます。引用元を開いて、どのページから来ているかを確かめます。

最新の情報を届けるために、まず何をすればいいですか?

自社サイトのもとのページを書き換えて更新日を書き、サイトマップの最終更新日を正しくします。そのうえで、お客様がしそうな相談でAIに聞き、新しい情報で答えているか、引用元に古いページが残っていないかを確かめます。

まとめ

ChatGPTやGeminiは、学習の知識と、答えるときの検索の2つから情報を得ています。学習の知識はカットオフまでで、最新の情報は検索して参照したページから来ます。だから、自社の新しい情報は、検索で見つかる文字のページに書いておくことが近道です。

  • 主なモデルの知識のカットオフは2026年3〜6月ごろ。今日の情報が知識に入るのは次のモデルから
  • 検索したGeminiの引用元の1位はプレスリリースの配信サイトで、多くは30日以内のもの
  • 引用の約7割は比較記事とまとめ記事。外のページの情報も新しくしてもらう
  • YouTubeとSNSは、サービスを探す相談の答えにはほぼ届かない。同じ中身を文字のページにも書く
  • 更新したら、検索ボットを止めていないかを確かめ、相談の形で聞いて届いたかを確かめる

最初の一歩は、最近変えた情報(料金・サービス名・新しい発表)について、お客様がしそうな相談をAIに聞き、いまの答えと引用元を記録しておくことです。

この記事を書いた人

AI検索ドック研究チーム

AI検索ドックで、ChatGPT・Gemini・Copilotなどの答えを調べているチームです。お客様がAIにしそうな相談をくり返し聞き、どの会社や商品の名前が出るか、AIが裏で何を検索し、どのページを引用したかを記録しています。自社の計測や業種ごとの調査、診断で集めた回答をもとに書いています。運営はステラジェント株式会社です。

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